しっぽの釣り ~解説~
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しっぽの釣りは、日本中で語られている代表的な動物民話である。典型的な応報譚で、分かりやすく親しみやすいため絵本や紙芝居など 幼児教育の教材としても広く取り上げられている。またこの話は日本国内だけでなく、ヨーロッパからロシアにかけて多く見られ、さらには南米のネイティブアメリカンにまで広がりを見せている。
教訓性の高いこの話が現在に至るまで世界中で親しまれていることは、民話が子どもの情操教育のための優れたツールとして、古くから人々に用いられてきたことを表している。日本ではそれぞれの地方で多少の変化が見られ、カワウソの代わりに狢や蟹が登場することがある。また、狐ではなく猿やウサギ、熊が仕返しを受ける話もあり、その場合にはそれぞれの動物の尻尾が短い由来として語られている。青森県西津軽郡ではカワウソと猿が登場しており、猿が凍った川から尻尾を引き抜こうとする際、顔が真っ赤になるほど力を入れたために、今でも猿の顔は赤く尻尾も短いのだ、と面白おかしく語られている。
【再話者のひとこと】
写真にあるのはニホンカワウソではなく海外種のカワウソです。とても愛らしいですね。日本各地の川に生息していたのかと思うと、ちょっと楽しい気持ちになりますが、二本足で立ち上がる姿などを見た人々は、手放しでは可愛いと思えなかったようです。狐や狸のように人間を化かす物の怪として見られることも多く、有名な百鬼夜行にも 登場しています。
ニホンカワウソはすでに絶滅しているとの声が多くありますが、今もどこかの山奥で元気に魚を取って、仲良しになったキツネとお互いにお呼ばれをしながら楽しい毎日を送っていて欲しいものですね。※再話とは、昔話の原文を元に、現代向けにアレンジを加えることです。
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