
※本記事は、2025年11月時点での情報を元に執筆しています。
「歯磨きの絵本ってどれがおすすめ?」
「歯磨きの絵本って色々あってどれを選べばいいのかわからない…」
子どもの歯磨きトレーニングや、子どもに歯磨きを好きになってもらうために、おすすめの歯磨き絵本をお探しではないでしょうか?
子どもに楽しく、積極的に歯磨きをしてもらうためにも、絵本はとても有効なツールです。
しかし、年齢や性格によって「響くポイント」が違うため、ただ人気なものを選んでも、うまくいかないことが少なくありません。
そこで本記事では、子どもの発達段階や抱えている課題にピタリとハマる年齢別のおすすめ歯磨き絵本13選を紹介します。
はじめての歯ブラシに触れる0歳から、自分で磨く意識が芽生える6歳まで、それぞれの時期に押さえておきたいポイントもあります。
そこで、この記事では、単に絵本を紹介するだけではなく、効果的な読み聞かせのコツや、毎日の歯磨きタイムにどうつなげるかまで、具体的な方法もあわせてお伝えします。
最後まで読めば、「うちの子にはこれだ!」という一冊が見つかり、憂鬱だった歯磨きタイムが待ち遠しい時間に変わるはずです。
お子さんの笑顔と健康な歯を守るために、一緒にぴったりの一冊を見つけていきましょう。
目次
1.歯磨き絵本の選び方

いざ歯磨きの絵本を選ぼうとしても、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう方は少なくありません。
「せっかく買ったのに興味を示さなかった」
「怖がって逆に歯磨き嫌いになってしまった」という失敗は避けたいものです。
ここでは、お子さんにぴったりの一冊を見つけるために意識したい「選び方の基準」を紹介します。
歯磨き絵本の選び方
1-1.目的にあったものをえらぶ
1-2.年齢にあったものをえらぶ
これらを押さえるだけで、お子さんが自分から興味を示し、歯磨き習慣のきっかけになる一冊が見つけられるでしょう。
1-1.目的にあったものをえらぶ
まずは、絵本を通じて「お子さんにどうなってほしいか」という目的に合わせてジャンルを選びましょう。
歯磨き絵本にはさまざまなタイプがあり、目的に合わない絵本を選んでしまうと、期待するような変化が見えづらくなってしまうからです。
例えば、歯磨き自体に恐怖心を持っている子に対して、虫歯の怖さを強調する絵本を見せても、余計に口を開けなくなってしまう可能性があります。
目的と選ぶべきジャンルの目安は以下のとおりです。
歯磨きタイムを | 遊び要素のある「仕掛け絵本」や「音の出る絵本」 |
|---|---|
| 自分から進んで磨く やる気を引き出したい | 主人公の成功体験を追体験できる「ストーリー絵本」 |
| なぜ磨かなきゃいけないのか 納得させたい | 歯の構造や虫歯菌の正体を学べる「知識絵本」 |
「なんのために読むのか」をはっきりさせて、目的に合った絵本を選ぶことが、歯磨きを無理なく習慣にするための一番の近道です。
お子さんの今の気持ちに寄り添った絵本を選べば、「歯磨きはイヤなこと」というイメージがなくなり、自然と自分から口を開けてくれるようになるでしょう。
| 注意!怖すぎるイラストは逆効果になることも |
|---|
絵本選びでもう一つ意識すべきなのが「イラストの雰囲気」です。タッチによっては、子どもが怖がって読みたがらないケースがあります。 特に以下の特徴がある絵本は、繊細な子には刺激が強すぎるかもしれません。
「恐怖心」で動かすのではなく、お子さんが楽しめるかどうかを選ぶ際に大人が中身を確認してあげましょう。 |
1-2.年齢にあったものをえらぶ
次に、お子さんの「年齢」や「発達段階」に合わせて絵本のテイストを選びましょう。
歯磨きを嫌がるなど、抱えている課題が同じでも、年齢によって「心に響く伝え方」はまったく異なるからです。
成長段階ごとの「つまずきの原因」と「選び方のポイント」をまとめると、以下のとおりです。
【年齢別に違う「つまずき」と適した絵本の特徴】
| 年齢 | よくあるつまずき | 適した絵本の特徴 |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | ・口に触れられることへの恐怖心 ・未経験による不安 | ・音が鳴ったり動いたりする仕掛け ・感覚的に楽しめるもの |
| 2〜3歳 | ・イヤイヤ期による拒否 ・気分のムラ | ・キャラクターの真似ができるもの ・ごっこ遊びにつながる内容 |
| 4〜5歳 | ・磨く理由の理解不足 ・やる気の低下 | ・歯の役割や虫歯の怖さを描いた物語 ・因果関係がわかる内容 |
| 6歳〜 | ・慣れによる手抜き ・自立心の芽生え | ・正しいケア方法を学べるもの ・知識を深められる図鑑タイプ |
このように、子どもの成長とともに「歯磨きを嫌がる理由」も「心に響くアプローチ」も変化していきます。
だからこそ、「今の年齢(発達段階)」にピンポイントで合わせた絵本を選んであげてください。
その時期のお子さんが「これならわかる!」「これなら楽しい!」と直感的に思える絵本を選ぶことこそが、頑固な「イヤ!」を解消し、歯磨きをスムーズに習慣化させるための一番の近道です。
| 子どもの「好きなもの」と掛け合わせるのも効果的! |
|---|
年齢や課題に合った絵本を選ぶことに加えて、もう一つ大切なのが「お子さんが今大好きなもの」と掛け合わせることです。 どれだけ内容が良い絵本でも、お子さん自身が興味を持てなければ、歯磨きの習慣には結びつきません。 苦手意識が強い子ほど、まずは「好き」から入れる絵本を選んであげましょう。
好きなテーマと掛け合わせることで、お子さんは集中して耳を傾け、「大好きな〇〇もやってるから、ボクもやってみたい!」と自然に心を動かしてくれます。 「好き」というポジティブな感情を入り口にすることで、歯磨きタイムを楽しい時間に変え、無理なく習慣化へと繋げていきましょう。 |
2.【0〜1歳】歯磨きに慣れる!はじめて期におすすめの歯磨き絵本3つ

はじめて歯が生えた頃の赤ちゃんにとって、歯磨きはまだ少し不思議で、ちょっとだけドキッとする時間です。
だからこそ、この時期は楽しい音やまねっこ遊びからそっと入り、無理なく慣れていくことが大切です。
ここでは、0〜1歳の「はじめての歯磨き」をやさしく応援してくれる3冊を集めました。
リズムや動きで感覚的に楽しめるこれらの絵本は、口に触れられることへの「恐怖心」を「楽しさ」に変えてくれます。
まずは絵本を通じて「歯ブラシはお友達」「歯磨きは遊び」というポジティブなイメージを育てていきましょう。
2-1.はみがきあそび
出典:Amazon
あかちゃんと一緒にあーん、ごしごしと楽しみながら歯磨きのまねっこができる、人気シリーズ「あかちゃんのあそびえほん」の一冊です。
ページをめくると、うさぎさん・くまさん・ねこさんなど、子どもが親しみやすい動物たちが登場し、「あーんして?」「ごしごし きれいになったね」など、歯磨きの動きをシンプルに再現しています。
ストーリー性というより、リズム遊び+まねっこ遊びが中心で、赤ちゃんが直感的に楽しめる構成が大きな特徴です。
おでかけ版のボードブックは厚くて丈夫なため、0歳から安心して自分でめくる練習もできます。
【「はみがきあそび」のおすすめのポイント】
- 動物キャラのまねっこなので、0〜1歳でも入りやすい
- 「あーん」「ごしごし」など実際の歯磨きに転用しやすい声かけが多い
- ストーリーが複雑でないため、理解より雰囲気を楽しむ時期に最適
- ボードブックで扱いやすく、赤ちゃんが自分でめくる楽しさも味わえる
- 歯磨きの動作がシンプルに描かれ、抵抗感のある子でも真似しやすい
出典:Amazon
| タイトル | はみがきあそび |
| 出版社 | 偕成社 |
| 価格(税込) | 858円 |
2-2.はぶらしくんです。
出典:Amazon
歯ブラシの「はぶらしくん」が、子どもの口の中を探検するように歯を磨いていく物語です。
あーんと口を開けてもらうと、上の歯・下の歯・奥歯・歯の裏まで順番にまわりながら、しゅしゅしゅっ、しゅっしゅっしゅ……と軽快な音とともにお仕事をしていきます。
最後は「おしごとかんりょう!」とキレイになった歯を見届けて終了です。
歯磨きの流れそのものがストーリーになっているため、まだ歯磨きに慣れない子でもイメージしやすいのが特徴です。
【「はぶらしくんです。」のおすすめのポイント】
- キャラものだから0~1歳でも理解しやすい
- 語感・リズムに敏感な時期にフィットする構成
- 絵を見て視覚的に理解しやすい
- 仕掛けや複雑なストーリーがないため、はじめての歯磨き絵本として導入しやすい
- 読み手もアドリブで声の強弱やリズムをつけやすく、読み聞かせがしやすい
出典:Amazon
はぶらしくんの仕事ぶりを追いかけるだけで、歯ブラシが口に触れるイメージを自然とポジティブに受けとれる一冊です。
0〜1歳の「歯ブラシそのものに慣れてほしい時期」に特に合っており、怖がりやすい子・初心者の子どもでも抵抗が少なく入りやすい構成になっています。
毎日の歯磨き前に読むと歯磨き=はぶらしくんのおしごとという連想が生まれ、仕上げ磨きへの導線としても活用しやすい絵本です。
| タイトル | はぶらしくんです。 |
| 出版社 | 童心社 |
| 価格(税込) | 990円 |
2-3.はみがきさん
出典:Amazon
毎朝、おひさまがのぼると一緒にやってくる「はみがきさん」。
「さあ、みがきましょう! しゅっ しゅっ しゅっ」と声をかけながら、ぞうさん・らいおんさん・うさぎさん…と、動物たちを次々にみがいていきます。
動物たちが歯を磨く姿を見て、「あたしだって みがきます!」と主人公の女の子もまねっこすると展開していきます。
せなけいこさんらしい、優しいユーモアとリズム感のある展開で、歯磨きの時間を自然とポジティブに感じられる内容です。
【「はみがきさん」のおすすめのポイント】
- 動物たちが次々に磨かれる繰り返し構成で、0〜1歳でも理解しやすい
- 「しゅっ しゅっ しゅっ」の擬音がテンポよく、赤ちゃんの聴覚を刺激する
- 主人公がまねっこする流れが、歯磨き習慣の導入にぴったり
- せなけいこさんのはっきりした色面と形が、視認性の高い絵柄で乳児向け
- 怖がりやすい歯磨きも、楽しいごっこ遊びとして取り入れられる
「はみがきさん」は、まだ歯磨きに慣れていない0〜1歳のお子さんでも「音とリズム」で感覚的に楽しめる一冊です。
動物たちが次々と磨かれていく流れに合わせて、読み手が声にリズムをつけやすく、赤ちゃんの興味も引きやすい構造になっています。
歯ブラシがこわい、口を開けたがらないという時期でも、まずは絵本を通して雰囲気に慣れていくことで、毎日の歯磨きのハードルが下がります。
せなけいこさんの温かみのある世界観で、生活習慣への導入に使いやすい一冊です。
| タイトル | はみがきさん |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 価格(税込) | 1,210円 |
3.【2〜3歳】イヤイヤ克服!まねっこ期におすすめの歯磨き絵本4つ

「魔の2歳児、悪魔の3歳児」と言われるように、この時期の歯磨きは親御さんにとって最大の試練かもしれません。
体力がつき、言葉も巧みになるこの時期は、ただ「イヤ!」と言うだけではなく、「いま やってるところだし!」と反抗したり、わざと口を閉ざしたりと、一筋縄ではいかなくなるからです。
しかし、その激しい自己主張の裏には「自分でやりたい(でも上手くできない)」という成長の証が隠れています。
だからこそ、正面から説得するのではなく、「ごっこ遊び」や「まねっこ」の力を借りて、お子さんの「自分でやりたい気持ち」を上手に満たしてあげる工夫が必要です。
そこで今回は、歯磨きの時間を「やらされる時間」から「自分が主人公になれる時間」に変えてくれる4冊を集めました。
お子さんのタイプや興味に合わせて、ぴったりの一冊を選んでみてください。
| タイトル | おすすめのケース(こんな子にぴったり) |
|---|---|
| にゅうしちゃん | ・お世話遊びが好きな子 ・「守ってあげたい」気持ちが強い子 |
| すきすきはみがき | ・理屈を知りたがる子 ・「なんで磨くの?」と聞いてくる子 |
| はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう! | ・乗り物や電車が大好きな子 ・遊び感覚で楽しみたい子 |
| がんばれはぶらしハーマン | ・ヒーローや戦隊ものが好きな子 ・仕掛けで遊びながら学びたい子 |
主人公の気持ちに寄り添ったり、遊びの世界に入り込んだりしながら、「ボクも(ワタシも)やってみようかな」という自発的な気持ちをやさしく後押ししてくれるラインナップです。
さっそく、お子さんの「好き」な世界観にぴったりの一冊を見つけていきましょう。
3-1.にゅうしちゃん
出典:Amazon
「おーちゃんの おうちに にゅうしちゃんが やってきました」
そんなナレーションから始まる、乳歯がテーマの心あたたまる物語です。
最初に生えてくる歯=「にゅうしちゃん」を、まるで家族の一員のように描き、食べたり遊んだりしながら、おーちゃんと一緒に過ごす日常がやさしいタッチで描かれています。
おいしいものを食べたあとのケアを怠ると、にゅうしちゃんが困ってしまう……。
そんな様子を通して、歯をきれいにする意味が自然と伝わる構成です。
大ヒット作『いっさいはん』の作者・minchiさんらしい、ユーモアと温度のある世界観で、子どもの「歯の存在」を身近に感じられる一冊です。
【「にゅうしちゃん」のおすすめのポイント】
- 歯をキャラクターとして描き、乳歯への愛着を持ちやすい
- 「きれいにしないと困っちゃう」という因果関係がやさしく理解しやすい
- 怖さゼロの表現で、初めて歯みがき絵本に触れる子にも安心
- minchiさん特有のあたたかいイラストで、0〜2歳でも視覚的に入りやすい
- 乳歯が生え始める時期の導入絵本として非常に使いやすい
「にゅうしちゃん」は、歯が生え始めた0〜2歳のはじめての歯みがき期にとてもおすすめです。
まだ「虫歯」や「ケアの必要性」が理解できない年齢でも、にゅうしちゃんを守りたくなる気持ちが育ち、歯みがき=大事なお友だちを助ける行動としてポジティブに捉えやすくなります。
生活の中で歯の存在をかわいく・やさしく伝えたい家庭にフィットする絵本です。
| タイトル | にゅうしちゃん |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 価格(税込) | 1,320円 |
3-2.すきすきはみがき
出典:Amazon
こぐまのくうぴいは、実は歯みがきがちょっと苦手です。
ごはんを食べた後も、なかなか歯ブラシをしたい気持ちになれません。
そんなくうぴいのお口に、ばいきんトリオがやってきて大暴れ。
ばいきんフォークやスプーンを使って、ガーリガリ・ゴーリゴリ……。
ミラーちゃんが映し出したその様子を見たくうぴいは、ついに歯みがきの大切さに気づきます。
人気作家・なかやみわさんの視点で、子どもにもわかりやすく歯みがきの意味を伝えてくれる一冊です。
【「すきすきはみがき」のおすすめのポイント】
- くうぴいの気持ちに寄り添うストーリーで、歯みがきが苦手な子も自己投影しやすい
- ばいきんトリオのコミカルな動きが怖くなりすぎず、興味を引きつけやすい
- 「歯みがきしないとどうなる?」がわかりやすい
- ママ作者ならではの育児目線があり、読み手も共感しながら読み聞かせしやすい
「すきすきはみがき」は、理由がわからないと歯みがきを嫌がってしまう2〜3歳に特におすすめです。
ただ磨くのではなく、「なぜ磨くのか?」をくうぴいと一緒に理解できるため、やらされてる歯みがきから必要だからやる歯みがきへと気持ちの切り替えが起きやすい構成になっています。
ばいきんが見える・ストーリーで理解できる、という2つのポイントが揃っているため、歯みがきに説得力を持たせたい家庭にぴったりの一冊です。
| タイトル | すきすきはみがき |
| 出版社 | 三起商行 |
| 価格(税込) | 660円 |
3-3.はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう!
出典:Amazon
「ぼく、はみがき だいきらい!」
はみがきを拒否して口をぎゅっと閉じてしまう、たっくん。
そんな彼の前に、しゅっ しゅっ しゅっ…と音を立てながらはみがきれっしゃが登場します。
「しゅっぱつしんこう!」の合図とともに、れっしゃはたっくんのお口の中へ。
歯の上、歯の裏、奥歯までしゅっしゅっと走り抜けるようにキレイにしていく、冒険のようなストーリーです。
やさしいタッチの絵とテンポの良いオノマトペが、読み聞かせでも心地よく響く一冊です。
【「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」のおすすめのポイント】
- 主人公(たっくん)の行動が自分ごと化しやすく、まねっこ意欲を引き出す
- 「しゅっぱつしんこう!」などの決め台詞で、歯磨き行動を遊びに置きかえられる
- 電車好きの子は特に刺さる。イヤイヤを楽しみに変換しやすい
- はみがきれっしゃの動きそのものが歯磨きの順番になっており、手順を理解しやすい
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は、イヤイヤ期で歯磨きを拒否しがちな2〜3歳にハマる構成の絵本です。
主人公のたっくんが「はみがき だいきらい」から始まるため、この時期の子どもが抱えがちなやりたくない気持ちを代弁してくれるのが大きな魅力です。
気持ちを否定せずにスタートするので、子どもが物語に入りこみやすくなるでしょう。
歯磨きそのものを「れっしゃあそび」に置き換えて進めることで、イヤイヤ→あそびモードへの切り替えが自然に起きるようにデザインされています。
「しゅっ しゅっ しゅっ」などのリズムや、歯の上・裏・奥へ進んでいく描写は、実際の歯磨きの流れを視覚的にイメージしやすい点も特徴です。
主人公の成功体験を追体験することで、「ぼくも(わたしも)やってみる!」につながりやすく、まねっこ期の2〜3歳の行動スイッチが押しやすい一冊になっています。乗り物が好きなお子さんにもぴったりの一冊です。
| タイトル | はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう! |
| 出版社 | アリス館 |
| 価格(税込) | 1,100円 |
3-4.がんばれはぶらしハーマン
出典:Amazon
子どもの歯をピカピカにするために奮闘する歯ブラシハーマンが主人公の、ユーモアたっぷりの仕掛け絵本です。
ページをめくると歯の裏側が見えたり、口を大きく開けた場面が立体的に表現されていて、子どもが思わず手を伸ばしたくなる工夫が盛り込まれています。
ハーマンは大忙し。
前歯に奥歯、裏側まで「ここも!あそこも!」と磨きに走り回ります。
子どもたちはハーマンのお手伝いをするような気持ちで、物語の世界に自然と入り込める構成です。
仕掛けの驚きと見やすいイラストで、歯のしくみや「ここも磨くんだ!」という気づきにつながる一冊です。
【「がんばれはぶらしハーマン」のおすすめのポイント】
- しかけが豊富で、歯の位置・動きを視覚的に理解しやすい
- 歯・奥歯・歯の裏など「磨くべき場所」が楽しく学びやすい
- ハーマンの奮闘に応援したくなる気持ちが湧き、行動に移しやすい
- 立体感のある絵で、歯みがきのイメージがつきやすい
「がんばれ はぶらしハーマン」は、歯みがきに慣れてきて「どこを磨けばいいの?」を理解し始める3歳〜5歳ごろの子に特におすすめです。
ハーマンの動きがそのまま手順になっているため、「ここはどうやって磨くの?」という疑問が自然と解消され、楽しみながら正しいイメージが身につく構成になっています。
歯の場所への理解を深めたい、仕上げ磨きのステップを伝えたい家庭にぴったりの一冊です。
| タイトル | がんばれはぶらしハーマン |
| 出版社 | 偕成社 |
| 価格(税込) | 1,100円 |
4.【4〜5歳】歯磨きの理由を理解!習慣化におすすめの歯磨き絵本3つ

4〜5歳になると、「なんで歯磨きしなきゃいけないの?」「しないとどうなるの?」と、物事の理由を知りたがるようになります。
「なぜ?」と考える好奇心や論理的思考が育つこの時期は、ただ「やりなさい」と言うだけではなかなか動きません。
逆に言えば、「納得できる理由」さえあれば、自分から進んで行動できるようになる時期でもあります。
だからこそ、ただ磨くシーンを見せるのではなく、歯の大切さや虫歯の仕組みを物語として理解させることが、習慣づくりの強力な後押しになります。
そこで今回は、「歯磨き=自分の歯を守るかっこいい行動」だと腑に落ちる3冊を集めました。
| タイトル | おすすめのケース(こんな子にぴったり) |
| むしばいっかのおひっこし | ・虫歯の理由を面白く知りたい子 ・ユーモアのある話が好きな子 |
| はははのはなし | ・体の仕組みに興味がある子 ・理屈で納得したい子 |
| 歯がぬけた | ・歯がグラグラしている子 ・大人の歯への生え変わりに興味がある子 |
歯の役割・虫歯になる理由・歯が抜ける体験など、子どもが興味を持ちやすいテーマで理解が深まるラインナップです。
「やらされる歯磨き」から「自分でやる歯磨き」へと自然に変わっていくきっかけを、絵本で見つけてあげましょう。
4-1.むしばいっかのおひっこし
出典:Amazon
「むしばいっか」は、お父さん・お母さん・お兄ちゃん・妹の4人家族。
でも、困ったことにはみがきのせいで食べものがなく、毎日お腹がぺこぺこです。
「生きるために、新しい家を探すしかない……」
そんな虫歯菌の家族の日常をユーモアたっぷりに描いた物語です。
子どもが気になる「どうして虫歯になるの?」という疑問に、虫歯菌側の視点で答えてくれる構成が特徴です。
怖がらせるのではなく、笑いながら虫歯のメカニズムや歯みがきの必要性が腑に落ちる一冊になっています。
作者・にしもとやすこさんの軽快なストーリーと、親しみやすいキャラクターが、歯みがきへの抵抗をやわらげてくれるでしょう。
【「むしばいっかのおひっこし」のおすすめのポイント】
- 「虫歯菌の家族」という発想で、虫歯の仕組みが直感的に理解できる
- コミカルな展開で歯みがきしないと大変!が自然に伝わる
- 甘いもの好きの子でも前向きに聞ける
- 引越しというワクワクする題材で、虫歯への関心が高まる
- 歯みがきの意味を自分ごと化しやすく、習慣づくりの土台になる
「むしばいっかのおひっこし」は、理由がわかると行動につながる4〜5歳向きの絵本です。
虫歯菌を悪者として怖がらせるのではなく「彼らも生きるために必死」 というユーモアで描くことで、
歯みがきの必要性をストンと理解できるでしょう。
歯の知識をやさしく・楽しく身につけたい家庭におすすめの一冊です。
| タイトル | むしばいっかのおひっこし |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格(税込) | 1,540円 |
4-2.はははのはなし
出典:Amazon
虫歯になると「痛いから歯なんていらない……」と思ってしまう気持ちから始まる、人間の歯がテーマの知識絵本です。
「歯があるからごちそうを食べられる」「かみきる・すりつぶす・体に栄養を届ける」という歯の役割が、子どもにもわかりやすい言葉で描かれています。
さらに、どうして虫歯になるのか、どうしたら守れるのかといった因果関係が丁寧に解説されており、絵本を読みながら自然と「だから歯みがきが必要なんだ」と腑に落ちる構成です。
大人でも思わず読みたくなるほど情報が整理されていて、就学前の理解が育つ時期に最適な一冊です。
【「はははのはなし」のおすすめのポイント】
- 「歯の役割 → 虫歯になる理由 → どう守るか」が論理的に理解できる
- 生活と直結した具体例が多く、納得感のある理由づけになる
- 怖い表現がなく、虫歯への理解を落ち着いて深められる
- 就学前に身につけたい“自分の歯を守る意識”が自然と育つ
- 読み聞かせしながら保護者も一緒に習慣を見直せる
出典:Amazon
「はははのはなし」は、「なんで歯みがきしないといけないの?」と疑問を持ち始める 4〜5歳にぴったり の絵本です。
感情だけで動いていた時期を超え、理由がわかるとやる気になる年齢に合わせた情報設計で、歯みがきを「やらされるもの」から「自分の歯を守る行動」へと前向きに変えてくれます。
習慣化のきっかけを作りたい家庭におすすめの一冊です。
| タイトル | はははのはなし |
| 出版社 | 福音館書店 |
| 価格(税込) | 1,320円 |
4-3.歯がぬけた
出典:Amazon
乳歯が抜けるという特別な瞬間を、ユーモアと好奇心いっぱいに切り取った一冊です。
ごはんを食べていたら、ぐらぐらしていた歯がついにぽろり、抜けた穴にコーンを挟んでみたり、ストローでジュースを飲んでみたりと、歯が抜けた日のワクワクとちょっとした実験が軽快なタッチで描かれています。
中でも面白いのが、抜けた歯をどうするか悩んだ末の「全部集めて、おじいさんになった時に入れ歯をつくる!」という大胆なアイデア。
先生に「面白いコレクションだね」と言われ、将来のために歯を集め始める主人公の発想に、思わずクスッと笑ってしまいます。
また、抜けた乳歯を屋根に投げる日本、枕の下に置いて妖精を待つ海外など、世界の風習も紹介されており、読みながら小さな冒険に出たような気分になれるでしょう。
【「歯がぬけた」のおすすめのポイント】
- 抜けた歯をテーマに、成長の節目を楽しく受け止められる
- 抜けた歯どうする?の各国文化が興味を刺激し、理解が深まる
- 歯の大切さを押しつけず、体験ベースで自然に伝わる
- ユーモアの効いた文章で、読み聞かせのリズムも心地よい
- 歯が抜けることへの不安が軽減し、次の歯への期待が持てる
「歯がぬけた」は、歯の生え変わりが始まる4〜5歳から就学前後にうってつけの一冊です。
不安よりも「ちょっと楽しい!」「やってみたい!」が勝つようにデザインされており、歯が抜ける経験を前向きに受け止めやすくしてくれます。
自分の成長を実感しながら、大人の歯を迎える準備として、歯の大切さも自然に身につくでしょう。
| タイトル | 歯がぬけた |
| 出版社 | PHP研究所 |
| 価格(税込) | 1,540円 |
5.【6歳〜】知識を深める!自立期におすすめの歯磨き絵本3つ

6歳をすぎると、小学校入学という大きな節目を迎え、身の回りのことを自分で行う「自立心」が芽生え始めます。
同時に、「どうして虫歯ができるの?」「バイキンってどんな形?」といった、物事の仕組みに対する探究心も一気に広がります。
この時期に必要なのは、ただ「磨きなさい」と促すことではなく、図解やストーリーを通じて「自分の体を守るための知識」を授けることです。
正しい知識を持つことで、親の目が届かない学校生活でも、「自分のために歯磨きをする」という意識がしっかりと根付くからです。
そこで今回は、知的好奇心を満たしながら、自立したケアを後押ししてくれる3冊を集めました。
お子さんが「今、何に興味を持っているか」「どの知識を深めたいか」に合わせて選んでみてください。
| タイトル | おすすめの学習テーマ(何が学べる?) |
| こんなにすごいよ歯のやくわり | 【歯の機能】食べる・感じる・守るなど、歯の「役割」を深く知りたい子に |
| むし歯のしょうたい | 【虫歯の科学】菌や酸の働きなど、虫歯になる「メカニズム」を知りたい子に |
| 歯のおていれ | 【ケアの技術】プラークの落とし方など、実践的な「磨き方」を極めたい子に |
いずれも、大人が読んでも「へぇ!」と思えるような専門知識を、子どもに分かりやすく噛み砕いて教えてくれる良書ばかりです。
「知る楽しさ」がそのまま「自分から磨く意欲」につながる、6歳以降にぴったりの一冊を見つけていきましょう。
5-1.こんなにすごいよ歯のやくわり
出典:Amazon
「歯って、食べものをかむためにあるんでしょ?」
そんな素朴な疑問に、小学校のけんたろう先生が目からウロコの答えを教えてくれる知識絵本です。
本作では、初めて聞く「歯こんまく」という言葉をきっかけに、歯の仕組み・役割・感じる力など、普段意識していない歯のすごさに触れていきます。
難しい専門知識を、やさしいストーリーと親しみやすいイラストで理解できるため、「そろそろ幼児向け絵本から卒業したい」「歯について少し深く知ってほしい」という小学校低学年にぴったり。
歯があるからできることが自然とつながり、歯みがきや予防への意識を自分ごととして持てる一冊です。
【「こんなにすごいよ歯のやくわり」のおすすめのポイント】
- 食べる・感じる・守るなど、歯の本当の役割が立体的にわかる
- ストーリー仕立てで、知識絵本が初めての子でも読みやすい
- 歯を大切にしたい気持ちが自然と育ち、自発的なケアにつながる
- 小学校低学年の知りたい気持ちに寄り添う
「こんなにすごいよ歯のやくわり」は、まさに知識がぐんと広がる6歳前後にぴったりでしょう。
「どうして?」という気持ちをそのまま学びに変え、歯みがきやお口のケアを前向きに続けやすくしてくれる作品です。
自分の体について理解を深めながら、生活習慣の自立を後押ししたい家庭におすすめです。
| タイトル | こんなにすごいよ歯のやくわり |
| 出版社 | くもん出版 |
| 価格(税込) | 1,650円 |
5-2.むし歯のしょうたい
出典:Amazon
小学校低学年向けに作られた歯の正しい知識がしっかり学べるシリーズの1冊です。
幼児向けの「歯みがき頑張ろう!」から一段ステップアップし、むし歯の仕組みや原因を科学的に理解できる構成になっています。
本作では、むし歯菌が穴を掘るわけではないこと、歯と歯の間にくっつくプラーク(ねばねば)に潜むミュータンス菌が糖を食べて酸を出し、その酸が歯を溶かす……というむし歯の本当の姿を、イラストを使ってとてもわかりやすく説明してくれます。
「どうしてむし歯になるの?」という疑問に正面から答えてくれるので、納得して自分からケアしたくなる知識的アプローチが魅力の一冊です。
【「むし歯のしょうたい」のおすすめのポイント】
- なぜ歯みがきが必要なのかを理屈で把握しやすく、自主的なケアにつながりやすい
- 小学生の好奇心に合う、図解とイラストのバランスが絶妙
- 歯に関する本質的な知識を習得する最初の学習絵本として使いやすい
- 低学年の読みもの移行期にもぴったりの構成
「むし歯のしょうたい」は、「磨かなきゃいけない理由をちゃんと知りたい」年齢になった6歳以降のお子さんに最適です。
仕組みで納得することで、自分から歯みがきを続けようとする力が育ちやすいのが大きな魅力です。
| タイトル | むし歯のしょうたい |
| 出版社 | くもん出版 |
| 価格(税込) | 1,650円 |
5-3.歯のおていれ
出典:Amazon
「歯って毎日みがくけど、どうやってきれいになるの?」
そんな身近な疑問を、ストーリー仕立てでわかりやすく教えてくれる知識絵本です。
本作では、歯の汚れがどうつくのか、どう落とせるのか、歯みがきの役割やお口の健康の仕組みが、子どもの視点に寄り添いながら丁寧に描かれます。
プラークやむし歯菌の動き、みがき残しが起きやすい場所など、実際の生活につながる内容が多く、小学校低学年の自分でやってみたい気持ちを後押ししてくれるでしょう。
「じぶんのおていれ、じぶんでできるかな?」というテーマを入り口に、歯のケアを自分のこととして考える力が育つ一冊です。
【「歯のおていれ」のおすすめのポイント】
- 歯みがきの目的や仕組みを視覚的にわかりやすく理解できる
- プラーク・むし歯菌など、日常のケアとつながる知識が身につく
- 自分でケアしたい気持ちを育て、生活習慣の自立を促す
- 低学年向けの語り口で、知識絵本に慣れていない子にも読みやすい
「歯のおていれ」は、ちょうど歯みがきを自分でやる力がつき始める6歳前後にぴったりでしょう。
なんとなくやる歯みがきから意味を理解してやる歯みがきへと変わり、毎日のケアを前向きに続けやすくしてくれる作品です。
自分の歯を自分で守る姿勢を育てたい家庭におすすめです。
| タイトル | 歯のおていれ |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 価格(税込) | 2,200円 |
6.歯磨き絵本を活用しながら仕上げ磨きをするコツ

絵本は「読むだけ」でも効果がありますが、絵本の内容を仕上げ磨きの時間に取り入れることで、子どもの協力度が一気に高まります。
物語の世界観やリズムを活用すると、イヤイヤしやすい歯磨きが遊びの延長に変わり、スムーズに口を開けてくれるようになるからです。
ここでは、日常の歯磨きに絵本の魅力を上手に取り入れるための5つのアイデアを紹介します。
親子で楽しみながら、前向きな歯磨き習慣を育てていきましょう。
6-1.絵本に登場するオノマトペで「合言葉」を作る
寝る前の歯磨きタイムには、絵本に出てくる「オノマトペ」を使って、スタートの「合言葉」を作りましょう。
オノマトペとは、「シャカシャカ」「ゴシゴシ」のような音や動きを表す言葉のことで、小さな子どもでも感覚的に理解しやすいのが特徴です。
寝る前は、子どもにとって「もっと遊びたい!」という気持ちがピークになる時間帯です。
そこで「歯磨きするよ!」と声をかけると、楽しい時間を強制終了させられたと感じて、イヤイヤが発動してしまいます。
しかし、絵本のオノマトペを使えば、歯磨き自体を「中断」ではなく、寝る前の「最後の遊びの時間」として認識させることができます。
例えば、絵本の言葉をそのまま借りて、以下のように声をかけてみてください。
| 絵本のジャンル | オノマトペの例 |
| 電車の絵本 | 「さあ、シュッシュッポッポの時間だよ!」 |
| リズムの絵本 | 「お口の中をシャカシャカしに行こう!」 |
| 戦隊モノの絵本 | 「ばいきんさんをゴシゴシやっつけよう!」 |
絵本のフレーズを「合言葉」にすることで、子どもは「あ、あの絵本の遊びが始まるんだ!」と直感的に理解し、ワクワクしながら洗面所へ向かうようになります。
いつもの指示を「魔法の合言葉」に変えるだけで、お子さんの反応は驚くほど前向きになります。
親子の笑顔が増え、毎日の仕上げ磨きが「義務」から「待ち遠しい楽しいコミュニケーション」へと変わっていくはずです。
6-2.絵本の「歌」や「リズム」を取り入れる
実際に磨き始めたら、絵本に登場する「歌」や「リズム」を口ずさんで、最後まで楽しい雰囲気を作り続けましょう。
導入の「合言葉(オノマトペ)」がスタートの合図なら、この「歌・リズム」は磨いている最中の集中力を切らさないためのBGMです。
じっとしているのが苦手な子でも、リズムがあるだけで「次はどうなるの?」と期待感が生まれ、最後まで飽きずに口を開けていられるようになります。
今回紹介した絵本のリズムを、実際の仕上げ磨きでどう使うか、具体的な活用例を表にまとめました。
| リズムの例 | 効果 |
| 「しゅっ しゅっ しゅっ」のリズム 例:はぶらしくんです。 | 一定のテンポで手が動き、親も子もリズムに乗りやすくなる |
| 「しゅっぱつしんこう〜♪」の節回し 例:はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう! | 歌が終わるまで口を開けるという、時間の目安(ルール)ができる |
絵本に登場する歌でなくても、その場で「う〜えのは〜は〜♪し〜たのは〜は〜♪」などと即興ソングをつくって一緒に楽しむのも効果的です。歌が歯磨きの場所が変わる合図になり、スムーズに次の歯へ移動できますよ。
一定のテンポで磨くことは、親御さんにとっても「手元が安定して磨きやすい」という大きなメリットがあります。
お気に入りの絵本のリズムをBGMにすることで、仕上げ磨きの時間が「我慢する時間」から「親子でリズムに乗る楽しい時間」へと変わっていくでしょう。
6-3.「実況中継」をする
仕上げ磨きの最中は、絵本の世界観を借りて「実況中継」をするのも良いでしょう。
口の中が見えない子どもにとって、無言で磨かれる時間は不安ですが、実況があるだけで「物語の主人公」になったようなワクワク感に変わるからです。
絵本のキャラクターやストーリーを引用して、ドラマチックに伝えるのがポイントです。
例えば、以下のような声かけをしてみましょう。
- 「あ!奥歯にバイキン一家発見!ハーマン出動だ!」
- 「次はうさぎさんと同じ前歯だよ!ピカピカにできるかな?」
- 「大人の歯が出てくる準備中だ!ピカピカにして待っててあげよう!」
上記のように「今、口の中で何が起きているか」を物語風に伝えることで、子どもは想像力を膨らませ、楽しみながら協力してくれるようになります。
実況中継は、不安な時間を「想像力が広がるエンターテインメント」に変える、シンプルで効果的な方法です。
6-4.子どもに歯ブラシを選ばせる
歯ブラシを新調する際は、お子さん自身に選ばせると、「自分でやりたい!」という主体性が一気に高まります。
自分で選んだ道具には愛着が湧くだけではなく、それが「大好きな絵本とリンクしたもの」であれば、歯ブラシ自体が宝物のような存在になるからです。
選ぶときは、お気に入りの絵本をヒントに、以下のような声かけで選ばせてあげましょう。
- 「はみがきれっしゃと同じ、赤い歯ブラシにする?」
- 「うさぎさんの歯ブラシで、一緒にシャカシャカする?」
- 「ハーマンみたいに強そうな歯ブラシはどれかな?」
単に「好きな色」で選ぶよりも、「絵本とお揃い」という理由付けがあることで、歯磨きのたびに絵本の世界を思い出せるようになります。
「自分で決めた大好きな歯ブラシ」を持つことは、親が言わなくても「今日の歯磨きはこれでやる!」と、お子さんが自分から洗面所に向かうきっかけになるはずです。
6-5.絵本に出てくる「キャラクター役」を親が演じる
仕上げ磨きの際は、親御さんが絵本のキャラクターになりきって、お子さんを物語の世界へ誘いましょう。
「お母さん(お父さん)」として接すると甘えや反抗が出やすいですが、「絵本のキャラ」として接することで、遊びの延長としてスムーズに誘導しやすくなるからです。
とはいえ、急に演技をするのは恥ずかしいかもしれません。
そんな時は、絵本に出てくるキャラクター(のぬいぐるみ)を相棒にするのがおすすめです。
記事で紹介した絵本を参考に、以下のように演じてみると良いでしょう。
- 「ボク、はぶらしくん!お口の中を探検するよ!」と裏声で言う
- 横に座らせて「こぐまのくうぴいちゃんが『がんばれー』って見てるよ!」と励ます
- お子さんに磨かせながら「うさぎさん(はみがきあそび)もシャカシャカ気持ちいいね」と共感する
お気に入りのぬいぐるみが参加するだけで、歯磨きタイムは「親対子どもの戦い」から「みんなで協力する楽しいイベント」に変わります。
完璧な演技は必要ありません。
ぬいぐるみの力を借りて、少しだけ「役」に入り込むだけで、お子さんの目の輝きは変わるはずです。
7.まとめ
最後に、この記事のおさらいをしましょう。
本記事では、「子どもの歯磨き習慣を作る絵本」をテーマに、年齢や課題に合わせて選べる13冊を紹介しました。
なぜ年齢に合わせて選ぶことが大切なのでしょうか。
それは、子どもの成長によって「心に届く言葉」や「興味のスイッチ」がまるで違うからです。
0歳の「怖い」に理屈は通じませんし、6歳の「知りたい」をごまかすことはできません。
今の年齢にぴったりの絵本を選ぶことこそが、お子さんの心を動かし、歯磨きを「自分ごと」にする唯一の方法です。
ただ磨くだけの義務的な時間から、親子で物語の世界を楽しむ特別な時間へ、お子さんの心に寄り添う一冊を選んでみませんか?

