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保育士が読み聞かせたい絵本25冊|保育活動へのヒントまで徹底解説

読み聞かせをする保育士と子どもたち

※本記事は、2025年11月時点での情報を元に執筆しています。

「毎日読み聞かせをしているけれど、子どもたちの反応がいまいち…」

「同じ絵本を読んでばかりで、そろそろマンネリかも?」

日々の保育で、そのように感じていませんか?

たとえば、朝の会で読み聞かせをしても、あまり集中して見てくれなかったり、途中でゴソゴソ動き出す子がいたりして、

「どうすれば、もっと子どもたちに喜んで見てもらえるだろう?」

と悩む先生もいるのではないでしょうか。

この記事では、子どもたちが目を輝かせながら見てくれるだけでなく、子どもの成長や発達にもつなげられる絵本を、年齢別(0〜5歳)に全25冊紹介します。

保育所保育指針にもあるように、絵本は子どもの成長を支える大切な存在です。

また、絵本の読み聞かせは、子どもたちに成長にとってさまざまな効果があるといわれています。

絵本読み聞かせの効果

とはいえ、

「同じ絵本でも、読む人によって子どもたちの反応が全然違う」

「せっかくだから保育活動に取り入れたいけれど、よいアイデアが浮かばない…」

と、悩むこともあるでしょう。

そのような方のために、絵本ごとに読み聞かせのコツや保育活動へのヒントをご紹介しています。

記事を読み終えるころには、担任している子どもたちが喜びそうな絵本を選べて、保育の活動アイデアも浮かんでくるはずですよ。

ご紹介した絵本がきっかけとなって子どもたちの笑顔が増え、成長につながる一助となれば幸いです。

出典:厚生労働省「保育所保育指針について」

目次

1.【0〜1歳】言葉のリズムを楽しめる絵本5冊

読み聞かせをする保育士と子ども

0歳から1歳の子どもたちには、はっきりとした色彩の絵で、リズミカルな言葉や楽しい音が繰り返される絵本がおすすめです。

この時期の子どもの視力は発達の途中であるため、コントラストの強いはっきりとした絵の絵本を選ぶことで興味を引きやすくなります。

また、0歳から1歳の子どもたちは、お話の筋を理解するよりも、保育者の声の響きや言葉のリズムを感じ取って楽しむ時期です。

「ぴょーん」「じゃあじゃあ」といった楽しいオノマトペ(擬音語・擬態語)の繰り返しがある絵本を選び、絵本を通して心地よいやり取りを重ねることで、これからの言葉の発達にとって大切な土台となっていきます。

ここでは、言葉の心地よいリズムと、見て楽しい絵を味わえる、0歳から1歳の子どもたちにおすすめの5冊をご紹介します。

タイトル特徴
ぴょーんぴょーん出典:Amazon「ぴょーん」というオノマトペに合わせ、いろいろな生き物がダイナミックにジャンプする絵本です。

価格(税込):858円

やさいのおなかやさいのおなか出典:Amazon「これなあに?」と、モノクロの野菜の断面の絵から何の野菜かを当てるクイズ形式の絵本です。

価格(税込):1,210円

じゃあじゃあびりびりじゃあじゃあびりびり出典:Amazon「みず じゃあじゃあじゃあ」など、リズミカルな言葉と、はっきりとした色彩の分かりやすい絵の絵本です。

価格(税込):660円

いないいないばあいないいないばあ出典:Amazon「いないいない…ばあ!」と顔を見せる、動物たちのユーモラスな表情に思わず笑顔になる絵本です。

価格(税込):880円

がたん ごとん がたん ごとんがたん ごとん がたん ごとん出典:Amazon「がたん ごとん」のリズムで、身近なものが次々と汽車に乗っていく、繰り返しの楽しい絵本です。

価格(税込):990円

1-1.『ぴょーん』(まつおか たつひで/ポプラ社)

ぴょーん出典:Amazon

ページをめくるたびに、かえるや子猫、いぬなど、いろいろな生き物たちが「ぴょーん」と高くジャンプするシンプルで分かりやすい絵と、絵本を見ながら一緒に動くのを楽しめる絵本です。

「かえるが…」というタメのあとに、見開きいっぱいに「ぴょーん」とダイナミックにジャンプする構成は、次に何がジャンプするのかというワクワク感でいっぱい。

0〜1歳の子どもたちの心をぐっと引きつけます。

【読み聞かせのコツ】
「ぴょーん」の場面では、保育士自身も体を動かしながら絵本を上に持ち上げるように動かし、本当にジャンプしているかのように見せてあげましょう。

ページをめくる前に子どもたちの反応を見る時間を数秒入れると、子どもたちの期待感がさらに高まります。

【保育活動へのヒント】

  • 「ぴょーん」と言ったら、抱っこで上に持ち上げたり、手をつないで一緒にジャンプしたりして遊ぶ
  • 園庭で遊んでいる時やお散歩中にバッタなどを見つけたら「ぴょーんってしたね」と声をかけ実体験とつなげる
  • 参観日の時に、親子のふれあいとして取り入れる

絵本に出てくる生き物と一緒に、楽しく体を動かす楽しさを味わえる絵本です。

タイトルぴょーん
出版社ポプラ社
価格(税込)858円
対象年齢0歳~

1-2.『やさいのおなか』(きうち かつ/福音館書店)

やさいのおなか出典:Amazon

「これ なあに?」という問いかけと大きく描かれた野菜の断面が目を引く、クイズ形式の絵本です。

モノクロの野菜の断面が描かれたページをめくると、今度はカラーで野菜の断面と野菜まるごとの姿が登場します。

普段なかなか見ることのない野菜の「おなか」は、子どもたちの「これ、なんだろう?」という好奇心を引き出します。

【読み聞かせのコツ】
「これ なあに?」から次のページをめくるときは、少し間を取ってゆっくりめくることで、じっと集中して見てくれます。

子どもたちの反応を見ながら、言葉のやりとりを楽しむのもおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • 給食のおかずに絵本の野菜が出てきたら「これかぼちゃだね」など、声をかける
  • 子どもたちの前で野菜を切って見せ、実際に観察できる機会を作る
  • 切った野菜をスタンプにして、画用紙にポンポン押して遊ぶ

身近な野菜に親しみを持ち、「次はなにかな?」とワクワクする楽しさを味わえる一冊です。

タイトルやさいのおなか
出版社福音館書店
価格(税込)1,210円
対象年齢0歳~

1-3.『じゃあじゃあびりびり』(まつい のりこ/偕成社)

じゃあじゃあびりびり出典:Amazon

「みず じゃあじゃあじゃあ」「かみ びりびりびり」など、0~1歳の子どもたちが身のまわりで出会うさまざまな音を、楽しいオノマトペで表現した絵本です。

はっきりとした色合いで描かれた絵と、リズミカルな言葉の繰り返しで、お話の筋を追うのが難しい0歳の子どもでも楽しめます。

じゃあじゃあびりびり出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
「じゃあじゃあ」「びりびり」といった音の響きを、少し大げさなくらいに表現豊かに読んであげるのがおすすめです。

「次はどんな音が出てくるかな?」と期待感を高めるように、子どもたちの表情を見ながら、少し間をあけて読むのもよいでしょう。

【保育活動へのヒント】

  • 子どもたちと一緒に手を洗う時に「みず、じゃあじゃあだね」などと声かけをする
  • おやつの時間に「もぐもぐ」「サクサク」など、オノマトペを言いながら援助する
  • 新聞紙や色紙を用意して、「びりびりー!」と言いながら手指を使って破る遊びを取り入れる

絵本に出てきた言葉などを使うなかで、日常生活と絵本の世界が自然とつながります。

タイトルじゃあじゃあびりびり
出版社偕成社
価格(税込)660円
対象年齢0歳~

1-4.『いないいないばあ』(松谷 みよ子/童心社)

いないいないばあ出典:Amazon

「いない いない…」でページをめくると、顔を隠していたねこやくま、そしてのんちゃんが「ばあ!」とかわいい顔を見せる、赤ちゃん絵本のロングセラーです。

優しいタッチで描かれた動物たちの表情と、「いないいない…」から「ばあ!」という安心感のある繰り返しの展開で、0歳の子どもも楽しめます。

【読み聞かせのコツ】
「いないいない…」のページでは、少しタメをつくって期待感を高め、「ばあ!」では子どもたちの顔をしっかり見て、にっこり笑いかけながら読んであげましょう。

「次は〇〇先生も…」

「次は〇〇ちゃんも…」

など、名前を読んで順番に「いないいないばぁ」をするのもおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • おむつ替えや着替えの時に、服で顔を隠して「いないいないばあ」と楽しむ
  • ハンカチなどで、ぬいぐるみなどの顔を隠して「いないいないばあ」をする
  • おもちゃなどをハンカチで隠しておいて「だれがいるのかな?」とクイズをする

絵本の世界と実際の遊びを通して、保育者と安心できる関係を育めます。

タイトルいないいないばあ
出版社童心社
価格(税込)880円
対象年齢0歳~

1-5.『がたん ごとん がたん ごとん』(安西水丸/福音館書店)

がたん ごとん がたん ごとん出典:Amazon

「がたん ごとん がたん ごとん」という心地よいリズムで走る汽車に、哺乳瓶やコップ、りんごなどが次々と乗っていく、楽しい繰り返しが魅力の絵本です。

はっきりとした色で描かれた身近なものが「のせてくださーい」と言って汽車に乗っていく展開は、「次に何が乗るのかな」という期待感で0〜1歳の子どもたちを惹きつけます。

がたん ごとん がたん ごとん出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
「がたん ごとん」は、汽車が走るのをイメージしながら、心地よいリズムで読んであげましょう。

「のせてくださーい」の時は、呼びかけるように読むのがおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • お散歩で電車を見たら「がたんごとん、大きいね」と声をかけ、絵本と実体験をつなげる
  • ティッシュの空き箱などにひもをつけて汽車を作り、おもちゃを乗せて、子どもが引っ張って遊ぶ
  • 段ボールや椅子を並べて汽車に見立て、「のせてくださーい」と室内で汽車ごっこを楽しむ

心地よいオノマトペの響きと安心感のある繰り返しで、何度でも楽しみたくなる一冊です。

タイトルがたん ごとん がたん ごとん
出版社福音館書店
価格(税込)990円
対象年齢0歳~

2.【2歳】まねっこ・言葉遊びを楽しめる絵本5冊

保育士とおやつを食べる園児たち

2歳の子どもたちには、動物や身近なものが登場し、「まねっこ」しやすい動きや、くり返しの言葉がたっぷり入った絵本がおすすめです。

2歳は「自分で!」という自我が芽生えて言葉が少しずつ増え、さまざまな動きができるようになるなど、心も体も大きく成長する時期です。

大人の動きや言葉を真似する「模倣(もほう)」が上手になり、絵本に出てくる動物の動きを真似したり、「どうぞ」といった言葉の繰り返しを楽しんだりする姿も見られるようになります。

絵本を見ながら体を動かして「まねっこ」をしたり、言葉のやりとりを楽しむ経験は、「自分もできた!」という自信を育み、言葉の語彙を自然に増やしてくれるでしょう。

ここでは、2歳児ならではの「まねっこ」や「言葉遊び」を存分に楽しめる、おすすめの5冊をご紹介します。

タイトル特徴
なにをたべてきたの?
なにをたべてきたの出典:Amazon
食べたものの色に体が変わるぶたに「なにをたべてきたの?」と問いかける、繰り返しの楽しい絵本です。

価格(税込):1,430円

だれかしら:どうぶつあれあれえほん
だれかしら:どうぶつあれあれえほん出典:Amazon
「だれかしら?」という問いかけで、ドアの窓からのぞく動物を当てる、楽しいしかけ絵本です。

価格(税込):660円

でんぐりでんぐり
でんぐりでんぐり出典:Amazon
いろいろな動物が、でんぐりでんぐり、と転がる様子に、思わず真似したくなる絵本です。

価格(税込):1,430円

ひとりでうんち できるかな
ひとりでうんち できるかな出典:Amazon
動物たちの「うーん」「でたね!」という様子に、トイレトレーニングに親しみを持てるしかけ絵本です。

価格(税込):748円

できるかな?あたまからつまさきまで
できるかな?あたまからつまさきまで出典:Amazon
色鮮やかでユーモラスな動物たちの動きを真似しながら、楽しく体を動かせる絵本です。

価格(税込):1,320円

2-1.『なにをたべてきたの?』(岸田 衿子/佼成出版社)

なにをたべてきたの出典:Amazon

おなかをすかせた白いぶたのお腹に、食べたものと同じ色がどんどん増えていくユーモアあふれる絵本です。

りんごにレモン、メロンにぶどうなどを食べても、まだお腹がすいているしろぶたくんが最後に食べたものは……?

「次は何を食べるの?」「どうなるんだろう?」と、子どもたちの好奇心をそそります。

【読み聞かせのコツ】
「なにをたべてきたの?」の部分は、子どもたちに問いかけるように読むと、やりとりが楽しめます。

ぶたが答える場面は、少し得意気な声で読むと、お話の面白さがより伝わります。

【保育活動へのヒント】

  • 給食の時間に「人参食べたらお腹がオレンジになるかな?」など、楽しく食べられるように声かけをする
  • 白ぶたの形の画用紙に、食べたものの色のシールを貼ったり、クレヨンで色を塗ったりして遊ぶ
  • 「〇〇ちゃんは、なにを食べてきたの?」と、子どもたちと質問ごっこを楽しむ

リズミカルな言葉の繰り返しと、「次はどうなるのかな?」というワクワク感を楽しめる一冊です。

タイトルなにをたべてきたの?
出版社佼成出版社
価格(税込)1,430円
対象年齢0歳~

2-2.『だれかしら:どうぶつあれあれえほん』(多田 ヒロシ/文化出版局)

だれかしら:どうぶつあれあれえほん出典:Amazon

「とんとんとん…」とドアをノックした動物を、「だれかしら?」と当てるのを楽しむ絵本です。

お誕生日のお祝いに次々とやってくる動物たち。

ドアの窓から体の一部だけが見えるので「次はだれかな?」と想像する楽しさと、ページをめくって答えがわかる喜びを味わえます。

【読み聞かせのコツ】
「とんとんとん」は、実際にドアをノックするように手を動かしながら言い、「だれかしら?」と子どもたちに問いかけながら、好奇心をくすぐるように読んでみましょう。

「だれだと思う?」など、子どもたちと一緒に予想してからページをめくると、より盛り上がります。

【保育活動へのヒント】

  • カーテンやパーテーションの後ろに保育者が隠れ、「だれかしら?」と体の一部を見せて当てっこ遊びをする
  • 子どもたちの誕生日会でこの絵本を読み、「みんなもお祝いに来てくれたね」とお祝いムードを高める
  • 段ボールなどでドアを作り、発表会で子どもたちが動物役で登場する

「だれかな?」と想像する力と、「わかった!」という喜びを味わえる一冊です。

タイトルだれかしら:どうぶつあれあれえほん
出版社文化出版局
価格(税込)660円
対象年齢1歳~

2-3.『でんぐりでんぐり』(くろい けん/あかね書房)

でんぐりでんぐり出典:Amazon

けんちゃんが「でんぐりでんぐり」とでんぐりがえしをすると、ねこやうさぎ、ぞうさんまで出てきて、みんなで一緒にでんぐりがえし!

「でんぐりでんぐり」という心地よい言葉の響きと、優しいタッチの絵が魅力です。

思わず自分も転がってみたくなるような、楽しい気持ちにさせてくれる絵本です。

【読み聞かせのコツ】
「でんぐりでんぐり」の部分は、本当に転がっていくように、リズミカルに読んでみましょう。

読みながら体を左右に揺らしてあげると、子どもたちも絵本の世界に入り込みやすくなります。

【保育活動へのヒント】

  • マットの上で「みんなもでんぐりでんぐりしよう」と誘い、前転をして遊ぶ
  • 「横向きにでんぐりできるかな」など、違う動きを保育士と一緒に楽しむ

※首に負担がかからないよう、見守りながら遊びましょう

心地よい言葉のリズムに合わせて、体を動かす楽しさを味わえる一冊です。

タイトルでんぐりでんぐり
出版社あかね書房
価格(税込)1,430円
対象年齢2歳~

2-4.『ひとりでうんち できるかな』(きむら ゆういち/偕成社)

ひとりでうんち できるかな出典:Amazon

ねこのミケや、ことりのピイちゃん、怪獣たちが、オマルで上手にうんちをする姿が描かれたしかけ絵本です。

「うーん、うーん」とトイレに座っている様子と、上手にできた後の「やった~!」という、動物たちの表情の違いにも引き込まれます。

子どもたちがトイレに親しみを持つきっかけとなり、「自分も座ってみよう」という気持ちを優しく後押ししてくれる絵本です。

ひとりでうんち できるかな出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
「うーん うーん」の部分は、一緒にいきむような表情で読んであげると、子どもも感情移入しやすくなります。

トイレで上手にうんちが出た場面は、「よかったね!」と明るい笑顔で読み、喜びを表しましょう。

【保育活動へのヒント】

  • 絵本の生き物の絵をカラーコピーして切り抜いておき、トイレに行くのを嫌がる子に「一緒に行こう」と誘う
  • トイレの壁にねこやことり、怪獣などの絵を貼り、「ことりのピイちゃんが待っているよ」と声をかける
  • 子どもがトイレに成功したら、「よかったね!ピイちゃんも喜んでいるよ!」などと声かけをする

トイレトレーニングに親しみが感じられ、「自分もトイレに行ってみようかな」というきっかけをくれる絵本です。

タイトルひとりでうんち できるかな
出版社偕成社
価格(税込)748円
対象年齢0歳~

2-5.『できるかな?あたまからつまさきまで』(エリック カール/偕成社)

できるかな?あたまからつまさきまで出典:Amazon

ペンギンやキリン、ゴリラなどの動物たちが「できるかな?」と次々と楽しいポーズをするのに合わせて、一緒に体を動かして楽しめる絵本です。

ユーモラスでイキイキとした色鮮やかな動物の絵も魅力です。

できるかな?あたまからつまさきまで出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
「きみは できるかな?」の言葉の時は、子どもたちの顔を見ながら問いかけるように読んでみましょう。

動画もあるので、音楽を流しながら体を動かすのもおすすめです。

保育者自身も楽しそうに動物の真似を一緒にすると、より盛り上がりますよ。

出典:アスク・ミュージック公式チャンネル「できるかな? あたまからつまさきまで【ファミリーコンサート2017】

【保育活動へのヒント】

  • 朝の会や体操の時間に、絵本の曲を流しながら体を動かすのを楽しむ
  • 動物園へ遠足に行く前に読み、本物の動物の動きと見比べてみる
  • 発表会で、絵本をテーマにしたダンスや身体表現を取り入れる

動物の真似をしながら、自分の体のいろいろな部分を意識し、動かすことの楽しさを味わえる一冊です。

タイトルできるかな?あたまからつまさきまで
出版社偕成社
価格(税込)1,320円
対象年齢2歳~

3.【3歳】想像力やごっこ遊びが広がる絵本5冊

パペットで遊ぶ保育と子どもたち

3歳の子どもたちには、物語の流れがわかりやすく、登場人物に気持ちを重ねられ、ごっこ遊びに発展しやすい絵本がおすすめです。

3歳になると言葉の数がぐっと増え、簡単なストーリーも理解できるようになります。

登場人物の気持ちや状況をイメージしやすくなるため、絵本の世界をこれまで以上に深く味わえる時期です。

絵本の場面をごっこ遊びに取り入れたり、「おじいさんみたいに言ってみよう」「つぎはわたしが○○役ね」と、登場人物になりきってセリフを言ってみたりする姿も多く見られるようになります。

こうした「想像する → まねる → 表現する」の経験は、心の発達や豊かなコミュニケーションにつながります。

ここでは、3歳児の想像力をかき立て、楽しいごっこ遊びにも広がる、おすすめの5冊をご紹介します。

タイトル特徴
おおきなかぶ
おおきなかぶ出典:Amazon
「うんとこしょ、どっこいしょ」と、みんなで力を合わせて大きなかぶを抜く、繰り返しの楽しいお話です。

価格(税込):1,320円

わたしのワンピース
わたしのワンピース出典:Amazon
うさぎさんのワンピースが、行く先々で次々と素敵な模様に変わっていく、想像力が広がる夢のある絵本です。

価格(税込):1,210円

へんしんトンネル
へんしんトンネル出典:Amazon
「かっぱかっぱ…」が「ぱかっぱかっ」に!言葉の響きと面白い変身を楽しむ、大人気の言葉遊び絵本です。

価格(税込):1,540円

三びきのやぎのがらがらどん
三びきのやぎのがらがらどん出典:Amazon
三びきのやぎが、橋の下の怖いトロルに立ち向かう、ハラハラドキドキする展開が魅力の北欧の昔話です。

価格(税込):1,320円

てぶくろ
てぶくろ出典:Amazon
落としたてぶくろに動物が次々入る不思議な展開と「いれて」「どうぞ」の優しいやり取りが楽しい絵本です。

価格(税込):1,100円

3-1.『おおきなかぶ』(A.トルストイ/福音館書店)

おおきなかぶ出典:Amazon

おじいさんが植えたかぶが、とてつもなく大きく育ち、「うんとこしょ どっこいしょ」とみんなで力を合わせて抜こうとする、有名なロシアの昔話です。

おじいさんがおばあさんを呼び、おばあさんが孫を呼んで、と次々に仲間が増えていく繰り返しの展開が、子どもたちの心を惹きつけます。

「うんとこしょ どっこいしょ」の掛け声に合わせて、次こそ抜けるかな?という期待感が高まります。

【読み聞かせのコツ】
「うんとこしょ どっこいしょ」は、子どもたちと一緒に声を合わせて、体を揺らしながら読むのがおすすめです。

人が増えるたびに少しずつ声を大きくしていくと、みんなで力を合わせている一体感が生まれます。

【保育活動へのヒント】

  • 保育者や友だちと手をつなぎ、「うんとこしょ」と綱引きごっこを楽しむ
  • 大きなものを運ぶとき、「うんとこしょ」と声をかけ、協力する楽しさにつなげる
  • 遊びのなかでいろいろな役を体験しながら、発表会の劇遊びに発展させる

力を合わせることの大切さと、「うんとこしょ!」とみんなで声を出す楽しさを味わえる一冊です。

タイトルおおきなかぶ
出版社福音館書店
価格(税込)1,320円
対象年齢3歳~

3-2.『わたしのワンピース』(にしまき かよこ/こぐま社)

わたしのワンピース出典:Amazon

うさぎさんが作った真っ白なワンピースが、お花畑を散歩すると花模様に、雨が降ると水玉模様に…と、行く先々で次々と柄が変わっていく、夢のある絵本です。

「ラララン ロロロン」という楽しい歌と、「ミシン カタカタ」というリズミカルな言葉も魅力です。

次はどのような模様になるのかな?というワクワク感で、子どもたちの心を惹きつけます。

【読み聞かせのコツ】
「ラララン ロロロン」の部分は、歌うように楽しく読みましょう。

ワンピースの模様が変わった場面では、すぐに読み始めるのではなく少し間をとるようにすると、絵のすみずみまでゆっくりと味わえます。

【保育活動へのヒント】

  • 白画用紙をワンピースの形に切ったものに、クレヨンで好きな模様を描いて楽しむ
  • 穴をあけてワンピースのように着られるようにした新聞紙に、園庭や散歩中に見つけた花や葉っぱを貼る
  • 「雪の模様のワンピースはどんな模様かな」などと子どもたちに問いかけて、一緒に想像してみる

うさぎさんと一緒に、自分だけの素敵なワンピースをイメージして楽しめる、想像力を育む一冊です。

タイトルわたしのワンピース
出版社こぐま社
価格(税込)1,210円
対象年齢2歳~

3-3.『へんしんトンネル』(あきやま ただし/金の星社)

へんしんトンネル出典:Amazon

不思議な「へんしんトンネル」をくぐると、いろいろなものが変身してしまう、大人気の言葉遊び絵本です。

かっぱが「かっぱかっぱ…」と言いながらトンネルをくぐると、「ぱかっぱかっ」と馬になって出てくるなど、言葉の繰り返しが面白い展開を生み出します。

次にど変身するのかわからない意外性と、声に出して読むのが楽しくなる一冊です。

へんしんトンネル出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
「かっぱかっぱ…」の部分は、だんだん速く、トンネルをくぐるスピード感を意識して読んでみましょう。

ページをめくる直前に少しずつスピードを落としながら読むと、いつのまにか言葉が変わっているのがわかりやすくなります。

【保育活動へのヒント】

  • フラフープや段ボールをトンネルに見立て、「へんしんトンネルをくぐりまーす」とごっこ遊びを楽しむ
  • 「〇〇がトンネルに入ったら何になるかな?」など、子どもたちと新しい変身言葉を考えてみる
  • 絵本を読む時に、変身する場面は子どもたちと一緒に言ってみる

声に出して読む楽しさと、意外なものに変身する言葉の面白さを味わえる一冊です。

タイトルへんしんトンネル
出版社金の星社
価格(税込)1,540円
対象年齢3歳~

3-4.『三びきのやぎのがらがらどん』(ノルウェー民話/福音館書店)

三びきのやぎのがらがらどん出典:Amazon

名前がみんな「がらがらどん」という三びきのやぎが、草を食べて太るために山へ向かう途中、橋の下に住む恐ろしい怪物「トロル」と対決する北欧の昔話です。

小さなやぎ、中くらいのやぎ、大きなやぎが順番に橋を渡る繰り返しの展開と、怪物トロルに立ち向かうドキドキ感が子どもたちの心をつかみます。

「カタコト」「ガタゴト」「ガタンゴトン」と、やぎの大きさで橋を渡る音が変わるのも、面白いポイントです。

三びきのやぎのがらがらどん出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
怪物トロルのセリフは、低い声で読むと、物語の緊張感が高まります。

なかには怖がる子どももいるので、恐ろしさの表現は様子を見ながら加減しましょう。

やぎが橋を渡る音は、やぎの大きさに合わせて声色やリズムを変えると、一層お話に引き込まれます。

【保育活動へのヒント】

  • やぎチームとトロルチームに分かれて、言葉のやりとりを楽しむ
  • 平均台やブロックを橋に見立て、子どもたちがやぎに、保育士がトロルになって橋を渡る遊びをする
  • 「もしトロルが出てきたらどうする?」と問いかけ、子どもたちと解決策を考えて遊びの中に取り入れてみる

ハラハラドキドキする展開を楽しみながら、言葉のやりとりを楽しめる絵本です。

タイトル三びきのやぎのがらがらどん
出版社福音館書店
価格(税込)1,320円
対象年齢3歳~

3-5.『てぶくろ』(ウクライナ民話/福音館書店)

てぶくろ出典:Amazon

おじいさんが森に落とした片方のてぶくろに、ねずみやかえる、うさぎ、きつね…と、動物たちが次々と入っていく、ウクライナの昔話です。

「わたしもいれて」「どうぞ」という繰り返しのやり取りで、小さなてぶくろにどんどん大きな動物が入っていきます。

「次はどんな動物が来るのかな?」「てぶくろはもうパンパンだけど、大丈夫?」というドキドキ感で、目が離せません。

【読み聞かせのコツ】
動物たちが「わたしもいれて」とお願いする場面は、それぞれの動物になりきって声色を変えてみましょう。

てぶくろがだんだん窮屈になっていく様子を、少し苦しそうな声で表現するのもおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • 紐やフラフープをてぶくろに見立てて、みんなで中に入って遊ぶ
  • 「てぶくろのほかに、みんなで入れるものはあるかな?」と想像を広げ、遊びに取り入れてみる
  • 登場する動物のお面を作り、劇遊びをして楽しむ(発表会の演目にもおすすめ)

「いれて」「どうぞ」の優しいやり取りと、ありえない展開にワクワクする一冊です。

タイトルてぶくろ
出版社福音館書店
価格(税込)1,100円
対象年齢3歳~

4.【4歳】友だちや自然の存在を感じられる絵本5冊

読み聞かせをする保育士と子どもたち

4歳の子どもたちには、「友だち」「気持ち」「自然」に興味が向き、周りの世界の広がりを感じられる絵本がおすすめです。

4歳になると、「わたしはこうしたい」「〇〇ちゃんはどう思うかな?」と、自分と友だちとの違いを意識し始めます。

気の合う仲間と遊ぶ楽しさがわかる一方で、時には意見がぶつかって悔しい思いをする経験を繰り返しながら、相手の気持ちを想像したり、自分の思いを伝えたりする社会性を少しずつ学んでいきます。

また、「どうして?」「なんで?」という知的好奇心が旺盛になるのもこの時期です。

絵本を通して、仲間と力を合わせるワクワク感を味わったり、自分の知らない世界のイメージを広げたりする経験は、相手の気持ちを考える心や好奇心を豊かに育んでくれるでしょう。

ここでは、友だちとの関わりや自然への興味を広げるきっかけとなる、4歳児におすすめの5冊をご紹介します。

タイトル特徴
ともだちほしいなおおかみくん
ともだちほしいなおおかみくん出典:Amazon
本当は優しいおおかみくんの姿を通して、見た目だけで判断しない、友だちを思う優しい気持ちが育つ絵本です。

価格(税込):1,430円

11ぴきのねこ
11ぴきのねこ出典:Amazon
お腹を空かせた11ぴきのねこが、力を合わせて大きな魚に立ち向かう、楽しい物語です。

価格(税込):1,320円

パパ、お月さまとって!
パパ、お月さまとって!出典:Amazon
娘のためにパパが長い長いはしごで月を取りに行く、ダイナミックなしかけと美しい絵に心惹かれる絵本です。

価格(税込):1,760円

ノラネコぐんだん アイスのくに
ノラネコぐんだん アイスのくに出典:Amazon
食いしん坊のノラネコぐんだんが、アイスを求めて大騒動を巻き起こす展開が楽しい人気シリーズです。

価格(税込):1,430円

どんぐりむらのどんぐりえん
どんぐりむらのどんぐりえん出典:Amazon
園のお店屋さん祭りに向けて、どんぐりの子どもたちが協力する姿に共感しながら楽しめる絵本です。

価格(税込):1,320円

4-1.『ともだちほしいなおおかみくん』(さくら ともこ/岩崎書店)

ともだちほしいなおおかみくん出典:Amazon

本当はさみしがりやで優しいのに、見た目が怖いというだけでみんなに避けられてしまうおおかみくんが、友だちを探す物語です。

「ともだちがほしい」という切実な思いと、なかなかうまくいかないもどかしさが、いもとようこさんの温かい絵で描かれています。

友だちとの関わりが増える4歳の子どもたちの心に、優しく響く一冊です。

ともだちほしいなおおかみくん出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
おおかみくんの寂しい気持ちや、友だちができた時の嬉しい気持ちが伝わるように、声のトーンに変化をつけて読みましょう。

ただし、大げさに声色を変えすぎると子どもたちがお話そのものを味わう妨げになるため「さりげなく、違いが感じられる程度に」がポイントです。

【保育活動へのヒント】

  • 読み終わった後、「おおかみくん、どんな気持ちかな?」と問いかけ、登場人物の気持ちをみんなで考える
  • 「〇〇ちゃんのいいところはどこだと思う?」と、友だちのよいところ探しゲームをする
  • おおかみくんや他の動物のお面を作り、劇ごっこを楽しむ

友だちを思う優しい気持ちや、見た目だけではわからない心の部分に気づかせてくれる一冊です。

タイトルともだちほしいなおおかみくん
出版社岩崎書店
価格(税込)1,430円
対象年齢3歳~

4-2.『11ぴきのねこ』(馬場 のぼる/こぐま社)

11ぴきのねこ出典:Amazon

いつもお腹をすかせている、とらねこ大将ひきいる11ぴきののらねこたちが、怪物みたいに大きな魚を捕まえに冒険に出かける物語です。

「お腹いっぱい食べたい!」という目標に向かって、みんなで知恵を絞り、力を合わせて困難に立ち向かう姿がユーモラスに描かれています。

あっと驚く結末と、ちょっぴりずる賢いねこたちの人間らしい姿が、子どもたちに人気の1冊です。

【読み聞かせのコツ】
こちらの本は、しっかり声色を変えながら読むと、盛り上がります。

ねこたちの「ニャゴ ニャゴ」という鳴き声や、みんなで作戦会議をする場面は、わくわくするような声で読んでみましょう。

大きな魚と格闘する場面は、臨場感たっぷりに読むと子どもたちも一緒に応援してくれます。

【保育活動へのヒント】

  • 「みんなだったらどうやって魚を捕まえる?」と、新しい作戦を考えてみる
  • 粘土や廃材を使って、自分だけの「大きな魚」を作る
  • クラスのみんなで大きな模造紙に魚の絵を描き、力を合わせて完成させる(壁画として飾るなど)

みんなで力を合わせる楽しさと、ちょっぴりずるいけど憎めないねこたちの魅力が詰まった一冊です。

全6冊の「11ぴきシリーズ」は、親子2代で楽しまれている人気シリーズです。

タイトル11ぴきのねこ
出版社こぐま社
価格(税込)1,320円
対象年齢3歳~

4-3.『パパ、お月さまとって!』(エリック・カール/偕成社)

パパ、お月さまとって!出典:Amazon

「お月さまと遊びたいな」という娘モニカの願いを叶えるため、パパが長いはしごをかけて月を取りに行く、夢いっぱいの物語です。

ページが上下左右、一面に広がるダイナミックなしかけが、この絵本の大きな魅力。

美しい色彩で描かれており、月の満ち欠けなど、月への興味や楽しい想像につながる絵本です。

パパ、お月さまとって!出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
しかけのページは、子どもたちの「わあ!」という驚きを誘うように、ゆっくりと広げて見せてあげましょう。

この絵本を初めて読む時は、しかけをどのように広げたらいいか戸惑ってしまいがちなので、あらかじめ練習してから子どもたちの前で読むと安心です。

誕生日会など広いホールでも読める大型絵本もあります。

読む際は長机(台)を用意し、一人が読み手、もう一人は広げる補助をするなど、役割を決めて練習しておくとスムーズに読めます。

【保育活動へのヒント】

  • 夜空の絵を描き、満月や三日月など、いろいろな形の月を色画用紙で作って貼る
  • 「もしお月さまと遊べたら何したい?」と、子どもたちと想像を膨らませる
  • 新聞紙や積み木を使って、みんなで長いはしごを作り「どこまで届くかな?」と遊ぶ

親子の愛情を感じながら、月の不思議さや宇宙の広がりを味わえる一冊です。

タイトルパパ、お月さまとって!
出版社偕成社
価格(税込)1,760円
対象年齢3歳~

4-4.『ノラネコぐんだん アイスのくに』(工藤 ノリコ/白泉社)

ノラネコぐんだん アイスのくに出典:Amazon

食いしん坊のノラネコぐんだんが、アイスクリームを食べたい一心で、アイス工場に忍び込むお話です。

お決まりの「ニャー、おいしそうニャー」から始まる、ハラハラドキドキの展開が魅力。

今回も大騒動を巻き起こしますが、思わぬピンチに立ち向かうネコたちの勇敢な姿も見どころです。

最後はみんなで反省する、いつものパターンも楽しめます。

ノラネコぐんだん アイスのくに出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
ノラネコぐんだんが悪巧みをする場面は、こっそりするような雰囲気で読んでみるのもおすすめです。

くじらが出てくる「ドッカーン!」の場面は、思いっきり迫力満点に読むと盛り上がります。

【保育活動へのヒント】

  • 色画用紙や模造紙などを使って、自分の好きなアイスクリームを作り、アイスクリーム屋さんごっこをする
  • 冬の寒い時期は、氷や雪、葉っぱや小石などの自然物でアイスクリームを作って遊ぶ
  • 「アイスの国から脱出しよう」というテーマで、段ボールやマットなどを乗り越える遊びをする

お決まりの展開を楽しみながら、ちょっぴり悪いけど憎めないノラネコぐんだんのストーリーを楽しめる一冊です。

タイトルノラネコぐんだん アイスのくに
出版社白泉社
価格(税込)1,430円
対象年齢3歳~

4-5.『どんぐりむらのどんぐりえん』(なかや みわ/学研プラス)

どんぐりむらのどんぐりえん出典:Amazon

大人気「どんぐりむら」シリーズの、保育園を舞台にした一冊です。

年に一度の「お店屋さん祭り」に向けて、どんぐりの子どもたちが力を合わせて準備を進めていく様子を描いています。

歌やお散歩、給食など、子どもたちにとって身近な園生活の場面が表情豊かに描かれており、自分たちの毎日と重ね合わせながら楽しめる絵本です。

どんぐりむらのどんぐりえん出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
子どもたちの反応を見ながら、「〇〇組では、どんなお店屋さんをやりたい?」と問いかけてみると、いろいろなアイデアが子どもたちから出てくるでしょう。

子どもたちが経験したことと重なる場面のときは、よりイメージが膨らむように「みんなも〇〇したね」など、記憶と結び付けられる声かけをするのもおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • どんぐりや落ち葉も使いながら、絵本の好きな場面の絵を描く
  • 「みんなは何のお店をしたいかな?」と話し合って、お店屋さんごっこに発展させる
  • お店の看板やチケット、商品づくりを、友だちと協力しながら作る

自分の園生活と重ね合わせながら、友だちと協力する楽しさや達成感を味わえる絵本です。

タイトルどんぐりむらのどんぐりえん
出版社学研プラス
価格(税込)1,320円
対象年齢3歳~

5.【5歳】思いやりや挑戦する心を育む絵本5冊

走る子どもたちの後ろ姿

5歳の子どもたちには、登場人物の気持ちによりそったり、自分の姿と重ね合わせて考えたりできる絵本がおすすめです。

5歳になると、心も体もぐんと成長し、クラスの友だちと力を合わせて一つのことに取り組む楽しさを知るようになります。

年下の子のお世話や困っている友だちに「どうしたの?」と声をかける姿や、相手の気持ちを考えて行動する「思いやり」が見られるようになるのもこの時期です。

また、少し難しいことにも「やってみたい!」と挑戦する気持ちが芽生え、うまくいかなくても諦めずに頑張る強さも育っていきます。

登場人物の心の動きが丁寧に描かれたストーリーは、人を思いやる気持ちやチャレンジする勇気を教えてくれ、子どもたちが「自分だったらどうするかな?」と考えるきっかけになるでしょう。

ここでは、5歳児の心を豊かに育む、おすすめの5冊を紹介します。

タイトル特徴
モチモチの木
モチモチの木出典:Amazon
こわがりな豆太が、大好きなじさまのために勇気を出す姿に、本当の優しさと強さを感じられる物語です。

価格(税込):1,540円

スイミー
スイミー出典:Amazon
一匹だけ黒い魚のスイミーが、知恵と勇気で仲間と力を合わせ、大きな困難を乗り越えるお話です。

価格(税込):1,650円

どんなかんじかなあ
どんなかんじかなあ出典:Amazon
自分と違う誰かの立場を想像することで、新しい世界の見え方に気づかせてくれる一冊です。

価格(税込):1,650円

王さまと九人のきょうだい
王さまと九人のきょうだい出典:Amazon
不思議な力を持つ九人兄弟が、力を合わせて王さまの無理難題を打ち負かす、中国の痛快な昔話です。

価格(税込):1,320円

かさじぞう
かさじぞう出典:Amazon
心優しいおじいさんの行いにお地蔵さまが恩返しをする、思いやりの心の大切さが伝わる日本の昔話です。

価格(税込):1,650円

5-1.『モチモチの木』(斎藤 隆介/岩崎書店)

モチモチの木出典:Amazon

夜中に一人でトイレにも行けないほど臆病な男の子「豆太」が、大好きなじさまのために勇気を出して行動する物語です。

普段は怖くて見られない「モチモチの木」が、豆太が勇気を出した夜に美しく光り輝く場面が印象的です。

滝平二郎さんの迫力ある切り絵が、物語の緊張感と美しさを表し、子どもたちの心をグッと引きつけます。

モチモチの木出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
豆太が怖がる場面は少し声を抑え気味に、勇気を出す場面は力強く読むなど、緩急をつけると物語の世界に引き込まれます。

読み終えた後は、すぐに感想を聞くのではなく、子どもたちが静かに物語の余韻に浸る時間も大切にしましょう。

【保育活動へのヒント】

  • 「豆太はどういう気持ちだったのかな?」「どうして木が光ったんだろう?」と問いかけ、想像を広げる
  • スクラッチアートで光る木を作る(カラフルな色をクレヨンで塗った後、全体を黒で塗りつまようじで削る)
  • 豆太のように、自分にとって少し怖いけれど挑戦してみたことや、これからしたいことを発表する

大切な人を思う気持ちが、一歩踏み出す勇気につながることを教えてくれる一冊です。

タイトルモチモチの木
出版社岩崎書店
価格(税込)1,540円
対象年齢5歳~

5-2.『スイミー』(レオ・レオニ/好学社)

スイミー出典:Amazon

広い海でたった一匹、ひとりぼっちになってしまった黒い魚のスイミーが、悲しみを乗り越え、仲間と力を合わせて大きな困難に立ち向かう物語です。

スイミーが旅の途中で出会う、にじ色のゼリーのようなくらげや、水中ブルドーザーのようないせえびなど、独創的で美しい海の生きものたちの描写が魅力の絵本。

最後に、小さな魚たちが集まって一匹の大きな魚のように泳ぐ場面は圧巻です。

スイミー出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
スイミーが一人で海を旅する場面は少し寂しげに、新しい発見をする場面は驚きや感動を込めて読むと、スイミーの気持ちの移り変わりをより感じられます。

読み終えた後、どのような生き物が登場したかを子どもたちにインタビューするのもおすすめです。

【保育活動へのヒント】

  • 模造紙に絵の具やスタンプ、色画用紙などを使ってみんなで大きな海を作り、それぞれに自分の魚を作って貼る
  • 発表会の準備として、大道具や小道具、衣装などを工夫しながら作る
  • 赤い魚、黒い魚、スイミーなど、役になって動きをイメージしながら表現する

知恵と勇気で困難を乗り越え、仲間と協力することの大切さを教えてくれる一冊です。

タイトルスイミー
出版社好学社
価格(税込)1,650円
対象年齢5歳~

5-3.『どんなかんじかなあ』(中山千夏 (著), 和田誠 (イラスト)/自由国民社

どんなかんじかなあ出典:Amazon

「目が見えないって、どんなかんじかなあ?」

主人公の男の子が、目の見えない友だちのまりちゃんをきっかけに、自分とは違う誰かの立場を想像してみる物語です。

目をつぶってみたり、耳せんをしてみたり……。

シンプルで温かい絵とともに、友だちの立場を想像することを伝えてくれます。

物語の最後には、大人もハッとする展開が待っています。

どんなかんじかなあ出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
答えを急がずに、親子やクラスのみんなで一緒に「どんなかんじかなあ?」と考える時間を大切にしたい絵本です。

読み終えた後、「〇〇ちゃんはどう思ったかな?」と、子どもたちが感じたことを自由に話せるような雰囲気作りを心がけましょう。

【保育活動へのヒント】

  • 子どもたちに目を閉じてもらい、鈴・水の音・紙を破る音などを聞かせて「何の音かな?」と当ててもらう
  • 参観日の時、絵本の読み聞かせ後に、保護者と手をつないで目を閉じながら園庭などを歩く経験をしてみる
  • 困っている友だちがいたら、自分だったらどうするかを考えるきっかけにする

自分とは違う誰かのことを「どんなかんじかなあ」と想像するきっかけをくれる一冊です。

タイトルどんなかんじかなあ
出版社自由国民社
価格(税込)1,650円
対象年齢5歳~

5-4.『王さまと九人のきょうだい』(赤羽 末吉 (イラスト) 君島 久子 (翻訳)/岩波書店)

王さまと九人のきょうだい出典:Amazon

「ちからもち」や「くいしんぼう」など、不思議な力を持つ九人の兄弟が、乱暴な王さまの出す無理難題に立ち向かう、中国の少数民族に伝わる痛快な昔話です。

王さまの命令に対し、兄弟たちがそれぞれの特別な能力を生かして次々と困難を乗り越えていく展開が、子どもたちの心を惹きつけます。

「次はどの兄弟がどんなふうに活躍するかな?」と、ページをめくるワクワク感がたまりません。

赤羽末吉さんのダイナミックな絵も、物語の壮大さを引き立てています。

【読み聞かせのコツ】
王さまの命令と、それに対する兄弟たちの活躍を、抑揚をつけて読み分けると物語がより面白くなります。

次にどのような力を持つ兄弟が登場するのか、子どもたちと予想しながら読み進めるのも楽しいでしょう。

【保育活動へのヒント】

  • 「〇〇くんの得意はなんだろう?」など、友だちの得意をみつける
  • 遊戯室や園庭に、マットや平均台などで山や川などを作り、子どもたちが乗り越える遊びをする
  • 「自分だったら、どのような特技でどういう名前がいいか」というテーマで絵を描いて発表する

「次はどうなるの?」とワクワクしながら、兄弟たちの活躍を応援したくなる、読み応えのある物語です。

タイトル王さまと九人のきょうだい
出版社岩波書店
価格(税込)1,320円
対象年齢4歳~

5-5.『かさじぞう』(松谷 みよ子/童心社)

かさじぞう出典:Amazon

雪の降る大晦日、笠を売りにいった心優しいおじいさんが、雪をかぶっているお地蔵さまを見て、笠や手ぬぐいをかぶせてあげる、日本の昔話です。

貧しい暮らしのなか、自分は寒い思いをしても、雪をかぶって寒そうなお地蔵さまを思いやる、おじいさんとおばあさんの優しさに、胸があたたまるお話です。

かさじぞう出典:Amazon

【読み聞かせのコツ】
雪がしんしんと降る場面は、少し声をひそめ、ゆっくりと読むことで、静かで寒い雪景色のイメージが伝わりやすくなります。

おじいさんがお地蔵さまに笠をかぶせる場面では、いたわりの気持ちを込めて読むと、子どもたちの心にも、おじいさんの優しさがじんわりと伝わります。

【保育活動へのヒント】

  • 心に残った場面を絵に描く(黒や紺の色画用紙を使い、白絵の具のスタンプで雪を表現するのもおすすめ)
  • 「おじいさんはどうして笠をあげたのかな?」など問いかけて、気持ちをイメージする
  • おじいさんやお地蔵さまになりきって、物語を再現する劇遊びを楽しむ。

人の優しさや、思いやりの心が温かい奇跡を生むことを教えてくれる一冊です。

タイトルかさじぞう
出版社童心社
価格(税込)1,650円
対象年齢4歳~
子どもの心に残る「昔ばなし絵巻」
昔ばなしには、人を思いやる心や困難に立ち向かう勇気など、子どもたちがこれから生きていくうえで大切にしたいテーマが多く詰まっています。

物語の登場人物に自分を重ね、複雑な心の動きも理解できるようになる5歳児。
この時期に、古くから語り継がれてきた「昔ばなし」に触れる経験は、子どもたちの心を豊かに育むでしょう。昔ばなし絵巻

EVO出版の【昔ばなし絵巻】シリーズでは、「かさじぞう」をはじめとする昔ばなしを、10冊ご用意しています。

園での読み聞かせや、卒園を控えた子どもたちへのプレゼントとしてもおすすめです。

6.まとめ

この記事では、保育士が実際に読んで「子どもたちが目を輝かせて見てくれた!」と感じた絵本を、年齢別(0〜5歳)に、全25冊紹介しました。

各絵本ごとにお伝えした「読み聞かせのコツ」や「保育活動へのヒント」が、日々の保育に少しでも役立ち、子どもたちの笑顔と健やかな成長につながりますことを願っています。

1日5分。親子の“心育て”習慣、はじめてみませんか
寝る前の読み聞かせで、やさしさや思いやりが自然と身につく。
忙しい日々でも、親子で心を通わせる時間が生まれます。
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寝る前の読み聞かせで、やさしさや思いやりが自然と身につく。忙しい日々でも、親子で心を通わせる時間が生まれます。