
「わらしべ長者のあらすじは理解できたけれど、どう解釈したらいいのだろう」
「この話から何を学べばいいのだろう」
わらしべ長者がもつ教訓について知りたいと思った方が、この記事に出会ったのではないでしょうか。
この物語から読み取れる教訓は、以下の5つです。

この物語から学べることは、これだけではありません。
実は、これらの教訓には人生で大いに活かせるヒントが隠されているのです。
この記事では、5つの教訓と、そこから得られるあなたの人生に活かせるヒントについて、詳しくご紹介します。
以下のような方に、ぜひ読んでいただければ幸いです。

わらしべ長者の教訓をあなたの人生に役立てられるように、ぜひ最後までお読みください。
目次
1. わらしべ長者の教訓(1)物の価値は人によって変わる

わらしべ長者から読み取れる教訓の一つ目は、以下の通りです。

物の価値について改めて考えられるように、詳しくご紹介します。
1-1. 物語の中での教訓
わらしべ長者では、物語の全体を通して「物の価値は人によって変わる」という教訓が読み取れます。
物語の序盤のシーンでは、若者が持つただの藁をほしがる人が登場して、若者が差し出すと大いに喜ばれます。
本来、若者が持っていた藁は、以下のように、大して役に立たないものと認識されることが少なくありません。
【「藁」が付くことわざ・慣用句の意味】
溺れる者は藁をも掴む | 困難な状況に陥った人は、どんなに役に立たないものでも必死に助けを求める |
藁にもすがる | 窮地に立たされると、役に立たないものにまで頼ろうとする |
このように大して役に立たないものと認識される藁でも、物語では相手には役立ち、物々交換が成立しました。
このことから、一般的に価値がないとされる物でも、相手の考え方や状況によっては値打ちは高まるということが言えるのです。
1-2. 人生での活かし方:「自分にとっての『藁』を有効活用する」
「物の価値は人によって変わる」という教訓を人生に活かすために、「自分にとっての『藁』を有効活用」しましょう。
あなたは気付いていないだけで、既にたくさんの「藁」を持っています。
具体的な活用例は、以下の通りです。
【自分にとっての「藁」の活用例】
価値がないと思い込んでいる物 | 【個人】 【ビジネス】 |
誰でも当たり前にできると思うスキル | 【個人】 【ビジネス】 |
既にある環境や人脈 | 【個人】 【ビジネス】 |
あなたの「藁」が宝の持ち腐れになってはもったいないので、積極的に活用していきたいものです。
わらしべ長者の「物の価値は人によって変わる」という教訓を役立てるために、あなたが持っている「藁」を認識し、有効活用することを考えてみましょう。
2. わらしべ長者の教訓(2)見返りを求めない行動が得をもたらす

わらしべ長者から読み取れる教訓の二つ目は、以下の通りです。

見返りを求めない行動がどうして得をもたらしてくれるのか、詳しくご紹介します。
2-1. 物語の中での教訓
わらしべ長者では、物語の全体を通して、「見返りを求めない行動が得をもたらす」という教訓が示されています。
物語では、若者が物々交換を繰り返した中盤以降、彼は高価な物を手にしているのに、見返りを求めることなく差し出します。
そして、物を差し出された人が「お礼に」とくれた物を受け取り、最終的に大金持ちになりました。
もし、彼が「これをあげる代わりに、あなたが持っている物をください」という交渉をしていたら、物々交換は成立しなかったでしょう。
このことから、見返りを求めない行動は思いがけない得をもたらす可能性があると言えるのです。
2-2. 人生での活かし方:「見返りなしの行動を習慣化する」
「見返りを求めない行動が得をもたらす」という教訓を人生で活かすなら、「見返りなしの行動を習慣化」しましょう。
なぜなら、親切や誠実さは、最初は与えるばかりで自分に得がないように思えても、将来的に信頼や好意となって返ってくるからです。
人への親切はその人のためだけではなく、巡り巡っていつかは自分に返ってくるという意味の「情けは人の為ならず」ということわざもありますね。
例えば、一流ホテルのホテルマンは、道に迷ってとりあえず入ったというような人にも、親切心から笑顔で道案内の対応をします。
その結果、その時はホテルにお金を落としてくれなくても、後日お客様として訪れたり、良い口コミをしてくれたりする可能性が出てくることもあるのです。
将来の自分のためになる種を蒔くためにも、見返りなしの行動を習慣化しましょう。
余裕がなくて見返りを求めない行動は難しそうだと感じる方に |
仕事に追われていたり、育児や介護をしていたりすると、余裕がなくて見返りを求めない行動を習慣化するのは難しいですよね。 見返りなしの行動は「無償の愛」や「奉仕の心」から生まれると言われることもありますが、それ以前に他者への共感が重要です。 実際、早稲田大学大学院生の博士学位論文「見返りを期待しない利他行動における共感の意義」によると、見返りを求めない行動をする動機のひとつに、他者への「共感」があるとされています。 物語の若者のように、目の前の困っている人に強く共感し、自分事のように捉えられると、見返りを求めない行動ができるようになりますよ。 |
3.わらしべ長者の教訓(3)執着を捨てることで新たな可能性が広がる

わらしべ長者から読み取れる教訓の三つ目は、以下の通りです。

執着を捨てることがどうして可能性を広げることになるのか、詳しくご紹介します。
3-1. 物語の中での教訓
わらしべ長者に登場する貧しい若者の姿勢から、「執着を捨てることで新たな可能性が広がる」という教訓が読み取れます。
実際、彼は自分の持ち物に執着せず、目の前の困っている人に進んで差し出し、そのたびにより高価な物を得て、最後は大金持ちになりました。
もし、最初に持っていた藁や、藁と物々交換した物を手放さなかったら、彼は貧しい生活から脱却できなかったでしょう。
このことから、わらしべ長者からは手に入れた物に執着しなければ別の物を得られたり、夢を実現できたりするのだという教訓を学べるのです。
3-2. 人生での活かし方:「今すべきことを適切に判断する」
「執着を捨てることで新たな可能性が広がる」という教訓をもとに、「今すべきことを適切に判断」しましょう。
なぜなら、現代社会では、その時その時の意思決定こそ重要になる場面が多いからです。
物語の若者はすぐに持ち物を差し出しましたが、実は人間にとって自分の持ち物をあっさり手放す判断をするのは、非常に難しいことです。
例えば、何かにかけた費用や時間、労力のことを「サンクコスト」と言いますが、以下のように適切な判断を妨げるケースは少なくありません。
【 サンクコストによって適切な判断が妨げられる例】
個人 | ・映画館で観始めた映画がつまらなくても、「せっかくお金を払ったから」と最後まで観る |
ビジネス | ・多くの時間や資金を投入したプロジェクトを「中止するのはもったない」と判断を先延ばしにする |
他にも、「過去の栄光、トラウマ」や「状況に見合わない慣例」などに縛られていると、判断が鈍ってメリットが少ない選択肢を選ぶ可能性が高まります。
何かを判断する時は、自分の心の中を冷静に見つめて、今すべきことは何か、適切な判断を心がけましょう。
4. わらしべ長者の教訓(4)人との出会いが自己実現のきっかけになる

わらしべ長者から読み取れる教訓の四つ目は、以下の通りです。

人との出会いの大切さを再確認できるように、詳しくご紹介します。
4-1. 物語の中での教訓
わらしべ長者に登場する若者は、物語の全体を通して、「人との出会いが自己実現のきっかけになる」という教訓を教えてくれています。
貧しかった彼は、どんな人との出会いも見逃さず、相手のために行動し続けた結果、念願が叶って大金持ちになりました。
これは、彼が出会った相手の年齢や性別、職業などで判断せず、自ら声をかける姿勢を貫いたからではないでしょうか。
「一期一会」という四字熟語もあるように、一生に一度の出会いを大切にしたことが、彼の成功へと繋がったのです。
4-2. 人生での活かし方:「人との出会いはチャンスだと捉える」
「人との出会いが自己実現のきっかけになる」という教訓を人生に活かすなら、「人との出会いはチャンス」だと捉えましょう。
そう考えることで、人脈が繋がり、あなたのやりたかったことや夢に近づきやすくなるからです。
スティーブ・ は、ウォズニアックとの出会いをきっかけに、アップルコンピュータ(現アップル)を共同創業しました。
二人の性格は真反対でしたが、ウォズニアックのエンジニアの才能を見抜いたジョブズは、彼にコンピューター開発を任せて、自身は受注や資金調達を担ったのです。
ウォズニアックとの出会いが、ジョブズの経営者としての世界的成功へと導いたと言っても過言ではありません。
ビジネスだけでなく、日常生活においても、以下のような些細な心がけによって状況を好転させられる可能性があります。
・挨拶する際に、相手の服装を褒めてみる |
物語の若者のように人との出会いを自分の糧にするべく、尻込みせず自ら積極的に話しかける勇気を持ちましょう。
5. わらしべ長者の教訓(5)小さなことの積み重ねが大きな成功をもたらす

わらしべ長者から読み取れる教訓の五つ目は、以下の通りです。

すぐに結果を求めるのではなく、地道に積み重ねていく大切さについて、詳しくご紹介します。
5-1. 物語の中での教訓
わらしべ長者では、読み終わった時に「小さなことの積み重ねが大きな成功をもたらす」という教訓が伝わってきます。
物語の結末は、藁から始まった地道な物々交換の積み重ねによって、大きな屋敷を手に入れるという想像以上の成功で締めくくられます。
ただの藁が最終的に屋敷などの財産に変わるとは、誰が予想できたでしょうか。
もし、若者が最初から藁を屋敷に交換しようとしていたら、上手くいっていなかったに違いありません。
このように、わらしべ長者からは、過程では小さな積み重ねに過ぎなくても、続けていれば大きな成功に結び付くのだという教訓が読み取れるのです。
5-2. 人生での活かし方:「『継続は力なり』を実践する」
「小さなことの積み重ねが大きな成功をもたらす」という教訓を人生に活かすなら、「継続は力なり」を実践しましょう。
なぜなら、小さな努力も続けることで、大きな成果や成功に繋げられる可能性が高まるからです。
モノづくりを始めたばかりの頃の 田宗一郎氏がホンダ創業前に設立した会社では、受注した部品サンプルの94%が不良品として返品されてしまいます。
しかし、失敗にめげることなく研究を続けた結果、安定した製品作りを実現し、後に設立した本田技研工業は「世界のHONDA」と呼ばれるまでに成長しました。
場所も時代も違いますが、アメリカの哲学者であるウィリアム・ジェームズは、わらしべ長者の教訓に通じる以下の名言を残しています。
心が変われば行動が変わる。 |
このように、小さな心がけであっても継続すれば、いずれは人格や運命を変えられるほどの大きな変化へと繋がっていくのです。
ここまでのわらしべ長者の教訓を合わせると、見返りや執着を捨て、人との出会いを大切に、目の前の人のための行動を継続することが重要です。
どんな物事にもこのスタンスでコツコツと取り組んでいけば、長期的に見た時に、大きな成果が生み出されるでしょう。
6. 現代を生き抜くヒントを得るために「昔ばなし」にもっと触れよう

わらしべ長者には、たくさんの教訓が詰まっていることが分かり、ヒントを得られた方は多いのではないでしょうか。
現代を生き抜くヒントを得られるように、大人も子どもも、もっと昔ばなしに触れていただきたいものです。
特に大人の方は、さまざまな経験をした今だからこそ、昔ばなしの教訓に深く頷けたり、共感できたりするのではないでしょうか。
文字数の少ない絵本には、情報過多な現代社会で失ってしまった余白から想像する楽しさや、どんな受け取り方をしてもよい自由さがあります。
昔ばなしが持つ教訓についても押しつけがましくないので、自分で考えたくなる余韻が感じられますよね。
わらしべ長者の他にも、以下のように、どの人も学べる をもつ昔ばなしはあります。
【昔ばなしとその教訓】
花咲かじいさん | 同じ行動でも気持ちが伴うかどうかで結果は変わる |
一寸法師 | どのような人にも価値があり、誰かの役に立つ存在になれる |
桃太郎 | 周囲と協力することで目的を果たせる |
大人の方が生きるヒントを得るために読むのはもちろん、スポンジのような子どもの豊かな心を育てるためにも、早いうちから読んであげたいですね。
教訓をもつ昔ばなしを通して子どもの豊かな心を育てよう |
教訓をもち、生きるヒントをくれる昔ばなしを、子どもにも伝えていきたいと思った方は多いのではないでしょうか。 しかし、一部の昔ばなしがもつ暗く悲しいイメージに引きずられて、最近では子どもが読む機会が減っています。 そこで、ぜひおすすめしたいのはEVO出版の「昔ばなし絵巻」です。 なぜなら、昔ばなし絵巻は、以下の3点を大切にして制作しているからです。 ・物語がもつ教訓性を重視した作品選び 温かくて柔らかいタッチで描かれた、教訓性が重視された作品ばかりなので、お子様のお休み前の読み聞かせにもぴったりですよ。
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7. まとめ
わらしべ長者の教訓について、以下の5つと人生での活かし方を、ご紹介させていただきました。
教訓 | 人生での活かし方 |
(1)物の価値は人によって変わる | 自分にとっての「藁」を有効活用する |
(2)見返りを求めない行動が得をもたらす | 見返りなしの行動を習慣化する |
(3)執着を捨てることで新たな可能性が広がる | 今すべきことを適切に判断する |
(4)人との出会いが自己実現のきっかけになる | 人との出会いはチャンスだと捉える |
(5)小さなことの積み重ねが大きな成功をもたらす | 「継続は力なり」を実践する |
教訓をもつ昔ばなしからは、現代を生き抜くヒントを得られます。
大人の方もお子様も、昔ばなしに触れる機会を作っていたただければ幸いです。


